今治発・日本の教育を変える岡田武史さんの挑戦とは
FC今治がついに、J2昇格!おめでとうございます!
さて、FC今治と言えば、会長・岡田武史さん。
かつて、サッカー選手、コーチ、そして2度にわたり日本代表監督としてサッカー界を牽引してきたサッカー界のレジェンド。
これまでのサッカーキャリアで培った経験での著書は、サッカー指導、リーダー論、組織論、マインド、哲学など、多数あります。
2014年11月よりFC今治にオーナーに就任して10年。しかし、この間、岡田さんが手がけてきたビジネスについては、実はまとまった書籍などは見当たらないことに気づきました・・・
この10年で、起業家・岡田武史さんの活動は、クラブチーム経営にとどまらず、地方創生、学校教育にも及んでいます(2024年4月より開校した「FC今治高校(FC今治高等学校 里山校)」の学園長に就任)。
そんな日本のサッカー脳代表・岡田武史さんの手がける教育革命の行く末が見てみたい。
そんな思いで、去る2024年9月29日、FC今治高校の文化祭に参加してみました。
1.FC今治高校とは?
個人的な印象でざっくりまとめてしまうと、
・予測不能な時代を生き抜くために、探求を実践する環境を提供する。
・失敗を恐れず、「Error and Learn」を是とする学びの場。
・新しい歴史をつくるリーダー(ヒストリック・キャプテン)を育てる。
といったところ。
FC今治高校のWebサイトがあるので、理念等詳細はそちらをご覧ください。
2.どんな高校?
「先生」は、いない。
学園長の岡田武史さんは、「先生」とは呼ばれていません。
「岡田さん」もしくは「岡ちゃん」。
生徒を取り巻くのは
生徒と対等に一緒に考える「コーチ」なんですね。
まずは生徒に自主的に考えてもらい、
求めれば「コーチ」が相談役になり
後押ししてくれる。
そんなフラットに近い関係性ができているようです。
野外活動(ヒューマンディベロップメントプログラム)
生徒自らが自主的に回るコースを決めて実施した
「お遍路」(9月実施)。自然の厳しさやチームワークのは、なかなか過酷だったようです。
好きなことを突き詰める「探求」の授業
自分の好きなことを夢中でやることが推奨されています。
1)自分について深く知る(好きなこと、向いていること)
2)学びを社会にどう活かすかを考える
「お遍路」はチームでの取り組みでしたが、「探求」については、生徒一人ひとりが独自のテーマをもつマイプロジェクト(マイプロ)に取り組むことになります。そのテーマ例はこちら。
・商店街での世代を超えた交流
・地域と企業を巻き込んでメタバースの技術を利用した街の盛り上げ
・独自サーバーの立ち上げ(イベントや作品づくり)
・コミュニティの設立 など
3.どんな生徒?
日本全国や海外からも集まった34名の1期生。
人生何周目?と思ってしまうくらい落ち着いた生徒もいれば
年齢相応の初々しさが感じられる生徒。
中学時代、不登校を経験した生徒もいます。
そんな個性豊かな1期生の目下の悩みは
「人間関係」。
先輩もいない、先生もいない超絶フラットな環境は、
意外と人間関係の構築にも戸惑ってしまう様子。
私も、自分の高校時代を振り返ると、さまざまな人とフラットな関係を築くという体験そのものが、ほとんどなかったように思います。
そう思うと、FC今治高校で過ごすチャレンジングな高校生たちが、ちょっぴり羨ましくも感じられたのでした。
今後も、FC今治高校と岡田さんの挑戦に、目が離せません。
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