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たまたまYouTubeでこの映像を見つけました。

なんだろうと思ったら、「翼をください」の英語版をスーザン・ボイルが歌っているのですね。

Britain's Got TALENT でスーパースターになった、スーザン・ボイルです。


彼女の「翼をください」は、東京オリンピックの開会式に使われたのですね。オリンピック見てなかったから知りませんでした。


スーザン・ボイルが「翼をください」を歌っているのも知らなかったです。2009年のデビューアルバムに収録されているとか。

「翼をください」は、私にとって特別に思い入れのある曲です。

たぶん・・・2007年くらいだったと思います。私はイギリスのシュタイナー学校7年生の幾何学メインレッスンを教えていました。そのとき、レッスンのウォーミングアップで、イギリスの子どもたちに「翼をください」を教えました。毎日少しずつ、日本語の歌詞で。3週間毎日少しずつ練習して、音楽の先生にも協力してもらって、全校の前で発表できるほどの美しい合唱にしあがりました。

生徒たちには英語で意味を説明しました。中3で骨髄腫と闘い、15年の人生を精一杯生きた女の子がテーマになった話だと。彼らと同じくらいの年齢の女の子の話です。

そのとき、そのクラスのある男の子が白血病で入院をしていました。シュタイナー学校では、幼稚園からずっと同じクラスで育ってきています。家族のようなクラスメートの病気を、中2のみんなは真剣に、でも、悲観的になりすぎず、まっすぐ受け止めていました。精一杯、彼の心をささえていた。

彼と、クラスメートたちへの、応援歌にしたい。そんな思いでこの歌を選んだのです。

手術の後、学校に復帰するほど回復しました。真っ青な顔で、友達に付き添われて教室にいた彼。全てを達観したかのような、悟り切ったような表情は、病前にはなかったもの。・・・当然ですよね。

あのときの彼の表情は、悲しいばかりではなく、彼の強さが表れていました。そして、そんな状況でも明るさを忘れず、力強く、彼をサポートしていたクラスの子たちの姿。私は、忘れません。

彼は17歳まで精一杯生きました。


スーザンボイルの歌声を、オリンピックの開会式で聞いた、当時の生徒もきっといると思います。「あ、この歌!」って思った子もいると思います。3週間歌い続けたあの歌は、きっと、彼らの中に残っている。病気と精一杯闘った友への気持ちとともに。

歌も、友も、彼らの魂に一生生き続ける。


きっと。




なんだか、今年は「翼をください」に縁があります。↓


なんか、メランコリックムードだなあ。この数日。




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