自分を守ろう
最初に夫の不貞を知ったとき最初に思ったことは
「あ~あ、これでここまでの何もかもが台無しになった」
ということ。
結局後からこれは病気の薬による副作用が関係していると知ったけど、その後も何度もあったし、現在もその薬は飲んでいるので症状はある。
夫の身体を思えば薬はやめられないからずっと不安なまま生きている。
最初の錯乱期からかれこれ5、6年不安定な気持ちのまま生きている。
その間に夫はひどいことを沢山したし、子供達との関係は最悪まで悪化したし、母は認知症になるし、親戚に悲しい事故があったし、無職だからいつもお金の心配があるし、そしてコロナや戦争で世界中が不安定になった。
メンタルやられるでしょう。
夫のことは内容が内容だから友達にも言えないし、介護生活で誰にも会わないから気を紛らわす事も出来なくて。
実際、食いしばりすぎて下の歯茎をかなり痛め、神経を抜いた。食べることで気を紛らわすから体重が10Kg増えた。
だけど、わたしは自分を保ったまま現在に至る。
まず言えることは、時間。日にち薬と言うがまさにその通り。(日にち薬…関西で使われる言葉だそうです。関東に住んでいる私はだいぶ大人になってから知りました。)
苦しみ、怒り、絶望…辛い毎日の連続が段々楽になって来る。慣れもあるが、一つ一つのことを自分の中で消化しているのかもしれない。起きたことを誰かのせいとか、なんて不幸だとかいう感情に支配させないで、何度も振り返ることで、違う考え方や運命を受け入れる考えが芽生えてくる。
最愛の息子に縁を切りたいと言われたときも、自分の正当性ばかりを訴えるのでは無く、自分のダメなところに目を向けた。反省し、息子を信じ続けたことでまた連絡をくれるようになった。
子供のことに関してはかなり辛かったし、この件では体重が減った。だけど我が子だからやっぱり思考は想像できる。ひたすら本来の彼を信じていたから待つことが出来たのかもしれない。
自分の心を守るために良かったこと。もう一つは泣くことだ。
最初の頃は泣けなかった。泣き方がわからなかった。ここで泣けたら楽だろうと思っても泣けなかった。
だけどプツッと切れた日があって、大声で子供のように泣いた。そうしたらそれはなんて気持ちがいいのだろうか。泣いている間は悲しい思いが次から次へと浮かんできて止まらない。だけどそれも出切ってしまうと感情が収まり、泣き止んだときはすっきりしている。
一度泣けると次からは泣けるようになるのも不思議だ。今では泣きたいときに泣いて感情を吐き出している。
辛いときに優しい言葉や、感動の映画を見たりして自分を落ち着かせようとしたこともあるが、それはあまり意味が無かった。そういう物はもっとちゃんとしなさいと、自分を追い込む可能性がある。真面目な人は陥りそうだから注意したほうがいい。
現在私の抱えている問題は何一つ解決していない。今日にだって夫が新しい問題を起こす可能性を持ったまま生きている。一人暮らしの母がもう限界に近く、このままにはしておけないし、離れて暮らしている息子が今日幸せかわからない。
何度も何度も絶望に襲われ、不安にさいなまれ、生きていくのが辛くて仕方ない日が続くことを知っている。
また同じ事を繰り返しながら生きていくしか無い。
あ、少し元気が出たらお笑いの動画を見ることがおすすめです。自然に笑えます。芸人さん達に本当に感謝しています。