「監察医 朝顔」優しいドラマ
ドラマを見るのが好き。
ドラマはちゃんと見れることが少ないので、基本録画して見ています。最近はコロナウィルスのせいでしょうか。人と人、家族がテーマのドラマが多めのような気がします。ちょっと前は病院物か、刑事物に片寄っていたような…
その中でも 「監察医 朝顔」 今はこれが好きですね。
今回が第2シリーズで2クールの放送です。これは人気があるからでなのでしょうか。それともスタッフの強い思いなのでしょうか。
「監察医 朝顔」は上野樹里さんが演じる監察医の朝顔が、仕事を通じて事件を解決していくのですが、その事件の話よりなんと言っても仕事以外の私生活の描き方がとてもいいんです。刑事の夫と保育園に通う女の子、元刑事の父親との4人暮らし。朝ご飯の用意から、保育園のお迎え、お風呂の順番を巡る会話。普通の家庭でいつもやっていることが淡々と描かれています。
時任三郎さん演じるお父さんはアルツハイマー型認知症を患っていて、病気と家族のあり方を示してくれています。
なんだか気がつくと涙が出てるんですよね。
普通のやりとりが…普通の会話が…
人って失って初めてその普通の事が大切だったって気づくってよく言うじゃないですか。 ほんとそれ。
泣きながら、もう手に入らないそれを見させてもらってちょっと家族を体験しているのかもしれないです。
特に風間俊介さん演じる朝顔の旦那さんが、奥さんである朝顔を心配し、ねぎらう言葉の数々がとても優しくて、心にしみます。
また、このドラマは東日本大震災のお話でもあります。毎日忙しく暮らしている人の心にもこの時の傷が残っており、10年経っても癒やされていない現実を表しています。
こんな沢山のテーマをとても丁寧に描いていて、その熱意を感じることの出来るドラマです。