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Vol.15 敗北から学べ…雑草に挑む次なる一手
10月末、雑草との戦いに一度は敗北。草の勢いは想像以上で、対策は甘かった――。しかし、この経験から学び、次の一手を見出します。根切りの必要性を痛感し、黒マルチも選択肢に。自然農法への挑戦はまだ続きます。
10月末、自然農法は甘くない…理想と現実のギャップ。雑草に敗北
耕作放棄地の再生を目指して、自然農法に挑戦した1年目。
「無耕起」「無農薬」「無肥料」――この言葉を知ったとき、「これなら耕作放棄地は宝の山じゃん!」と単純に思いました。誰も手を加えていない荒れた土地でも、自然の循環を味方にすれば、作物はきっと育つ。そう信じていました。
しかし、現実はそんなに甘くはありませんでした。
「自然のまま」という言葉に、いつの間にか甘えていたのかもしれません。 草刈りを怠り、しっかりと手を入れることもせず、「自然がなんとかしてくれる」とどこかで思っていたのです。「自然農法」は「手を加えない農法」ではなく、「自然と向き合いながら一緒に育てる農法」――その本質に気づくのが遅すぎました。
気づけば、畑は雑草の海。夏の間にぐんぐんと伸びた草は、私の背丈ほどになり、あたり一面を覆いつくしていました。サツマイモの苗はどこにあるのか見つけられないほど。
「これ、どうすればいいの…」
膝まで草に埋もれながら、思わず立ち尽くしました。草刈り機を手にしても追いつかず、手鎌で刈り始めても、あっという間に体力が奪われていきます。
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宝の山どころか雑草に敗北。
「手をかけなければ作物は育たない」――そんな当たり前のことに、今さらながら気づかされた瞬間でした。
草マルチも藁も敗北。雑草の勢いは止まらない
今年の雑草対策として試したのは、草マルチと藁。どちらも自然農法の中では効果的だと言われています。
「これなら草が抑えられるかも…」と期待して敷いてみたものの、結果は無残でした。
草マルチは、刈った草を敷き詰めて雑草の成長を抑える方法。しかし、私の畑ではその隙間から新しい草が次々と顔を出し、あっという間に緑に覆われてしまいました。一方で藁は多少効果が見られたものの、風で飛ばされることもあり、完全に雑草を抑えるには至りませんでした。
「やっぱり甘かったな…」
自然の力を信じたつもりが、雑草の圧倒的な生命力に打ちのめされました。
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自然の強さに学ぶ日々。
周囲の草刈りは大切!畑と作物を守るために
もう一つ気づいたのが、周囲の草刈りの重要性です。
畑だけ草刈りをしても、周囲に雑草が残っていれば、すぐに侵入してきます。それだけでなく、畑が荒れて見えることで、「ここは放置されている場所だ」と思われてしまうこともあるのです。
実際、放置気味の畑にゴミが捨てられているのを見つけたときはショックでした。「こんなところに捨てなくても…」と思いつつ、手をかけないことで起きる悪循環を痛感しました。
ゴミとフクロウ?草を放置した畑の不思議な現象
さらに驚いたのが、草を放置していた畑にフクロウが現れたことです。
「なんでこんなところに?」
草むらの中にひっそりと佇むフクロウは、どこか堂々としていて、こちらをじっと見つめていました。もしかすると、荒れた畑が彼にとっては格好の隠れ家だったのかもしれません。
フクロウ―招かれざる客だけど、なぜか気に入ったので仲間にしました。
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今日から見守り隊に任命
来年に向けた一手。根切りは絶対!黒マルチも選択肢に
今年の敗北から学んだこと。それは、根切りは絶対に必要だということです。
雑草は地中深く根を張り、刈っても刈ってもすぐに再生します。一度、機械を使ってしっかり根を切り、畑をリセットすることが、次につながる第一歩だと痛感しました。
また、来年は黒マルチも選択肢の一つとして考えています。雑草を抑える効果が期待できる黒マルチを取り入れつつ、自然農法の理念をできるだけ守りながら畑を育てたい。
「次こそは負けない」―そう決意し、来年の畑作業に向けて新たな一歩を踏み出します。
最後に
雑草に敗れた1年目の畑作業。しかし、この経験から得た学びは大きいものでした。自然農法を諦めず、柔軟に対策を取り入れながら、次は雑草に負けない畑づくりを目指します。
「畑も私も、一歩ずつ成長していく。」
そんな気持ちを胸に、来年のリベンジに向けて準備を進めていきます!
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