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タイの旅⑥:【プーケットの菜食祭はほんとうに奇祭だった】

タイでは毎年雨季が開ける直前、10月(陰暦の9月)に菜食週間(ギンジェー)なるものがあります。中華寺院信者のお祭りで約一週間菜食して、10の戒律を守る。バンコクでもスーパーやフードコートでは菜食料理を示す黄色い旗が立ち、中華街ヤワラートは賑やかなお祭りモードになる。バンコク暮らしの私も中華街へ出かけてこの時期だけの菜食料理を食べるのを楽しみにしています。

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プーケットの菜食週間の祭りはタイ全土の中でも最大の規模で毎年世界中から大勢の観光客が来ることで有名。今年はコロナのせいで開催が危ぶまれていましたが、9月下旬、今年も開催が決定したというニュースを聞いて行くしかない!と思ったのでした。お祭りの詳細は ↓ こちらをご参考に。

10月22日の夜にプーケットに到着。早速出かけたのはこの時期だけのベジタリアンナイトマーケット。菜食週間中は信者の皆さんは白装束。私もうちにある白いシャツ類をかき集めて持ってきました。異教徒ですがお祭りを楽しませてもらうのですから最低限の礼儀だと思っています。持ってない、忘れてきたー、という場合でも大丈夫。このマーケットでも、市内のあちこちでも100~200バーツで手にはいります。

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タイはコロナ政策のため3月から長い鎖国が続いています。お陰で世界でも有数のコロナ封じ込めに成功した国、との評価は得ています。しかし、一方で年間4000万人の観光客を受け入れている観光王国としての経済ダメージは大きく、特にヨーロッパ人、中国人に人気のプーケットは深刻な経済の落ち込みに苦しんでいるのが現実。3密を避ける、という状況の中で開催が決まったのも疫病撃退の強い願いがあるのかもしれません。

さて、今回泊まったホテルは旧市街にあるCasablanca。

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ホテルの前の道がお祭りパレードのルートになっている便利な立地です。

ナイトマーケットで腹ごしらえしてなかなかいい雰囲気の夜の旧市街(誰もいない😢)をブラブラ歩いて帰りました。

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翌朝、すごい爆竹の音で起こされました。パレードが始まった模様。急いで表に出てみると。。。もうこんな状況。

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耳をつんざく爆竹音と濛々たる煙。銅鑼の音。いきなりカオスに放りこまれたような気分です。

行進する列に沿道の人達が火のついた爆竹を投げる。当然火の粉が舞い散る。それを浴びるのもご利益のひとつのようなので、逃げずに踏みとどまることにしました。

この祭りが奇祭といわれるのは、神様を憑依させて身体に針や棒を刺すという苦行をする人たちがいること。その異様な光景はかなりショッキングで戦慄します。【以下の画像は閲覧注意です】

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見ている方が痛くなるのですが、彼らは神様の化身。沿道の人達は自分の代わりに痛みを背負ってくれている苦行人達を敬い、拝みつつお供え物を渡しています。そして火のついた爆竹を投げる。

そして煌びやかな衣装の年配の女性たちは聖女として旗を持って沿道の人達の頭を撫で厄払いをしてくれます。私もやってもらいました。

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こうしてこのすさまじいパレードはお昼ごろまで続きます。

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感心したのはパレードの直後から始まる清掃活動。爆竹の残骸だらけの道路をあっという間に綺麗にしていきます。これで午後は普通に旧市街の観光ができるようになりました。素晴らしい。

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この時期にプーケットタウンに行くと普通の観光プラス奇祭を体験できます。ただし、まだ雨季なので雨対策が必要。特に午後は激しい雨が降ります。そして、焼肉屋、ステーキハウスは休業しています。菜食週間ですからね。😊

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