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還る水巡る草
・
湖畔の木
・
湖畔にいくのも山辺にいくのも
日々の記憶の欠片を
取り戻すためなのかもしれません
・
還る水
巡る草
いろいろな思い
一瞬に消えた言葉や
のこっていないように
感じる記憶は
水が流れるように
蒸発するように空気のただ中に
まじりあっている
水に触れて
湖辺を歩いて
草木に触れて
還ってしまった、
同化してしまった
わたしの中の庭
から言葉をつれてくる
それは
疲れているときの交わした
おはようだったり
今日は一緒にいて楽しかったよ
の声かけだったり
なにか成し得たときの賞賛より
風や水と同化するくらい自然で
ささやかな声をただただ
あなたが、あなたでいてくれて
うれしいことを
自分自身で手にとって
言葉を連れてくる
水にとけあっていた
いつかの言葉は
きっとまたあなたを
わたしを潤すはずなのだ
2019→2023
#かやつりぐさ #詩と言葉