ひよside小説#2 さすらい猫の旅‐出会い‐
私としたことが…
やってしまった。巣から落ちてしまったのだ。
そばにあった木の実がきれいで見たかっただけなのに。
きっと私がいないことで親も探しているだろう。
…しかし私の不運はこれだけじゃなかった。
がさがさと、茂みから大きな音がする。
もう嫌な予感しかない。
体がこわばるのを感じた。
がさがさ、がさっ
出てきたのは、大きな灰色の猫だった。
私は恐怖と同時に生き延びたい!という気持ちが勝り、
力いっぱい叫んだ。
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