【140字小説】俳句の余韻
『俳句の余韻』
静かな茶室で、老俳人が一句詠み上げた。
「初しぐれ」の季語に、客たちは寂しい冬のはじまりを想像する。
しかし、一人の若い女性だけは違った。
一句に込められた温もりを感じ取ったのだ。
それは、師が亡き妻を想い、詠んだ句であった。
若い女性は俳句の奥行き、師の優しさに触れ、心を動かされている。
【結】
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冷たい雨も少しずつ、温かい色をつけてきています。
スーパーにも春野菜が並び始めました。春野菜のちょっとした苦味が好きです。
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