「吟遊詩人の世界」映画会The Path パールバティ・バウル風狂の歌ごえ
「吟遊詩人の世界」映画会
The Path パールバティ・バウル風狂の歌ごえ
何度行っても発見がある今回の展示
粛々と手渡されてきた真理が
隠れて落ちているので見逃せないものがいっぱいです。
インドのバウルは「修行者」で、
身体に宿る永遠の魂を神として叡智を歌で伝承。
1弦琴エクタラを右手に、
太鼓ドゥギを左手に、
足首に鈴、踊りながら
「ことばを届けるために」歌う。
モンゴル/シャーマン(シャーマンの語源はここから)
儀式は真夜中、
太鼓を火で清め、乳茶をゲル中央の火に捧げる。
精霊は、
「韻」を踏みながら降りてくる。
エチオピア
ヴェゲナ(竪琴)
わたしたちは「食べ物」だけではなく、
神のことばによって生かされていることを実感するために歌う。
神への深い祈りの始まりは、
死の床にいるマリアの苦しみを癒すため
天使ダーウットが奏でたのが起源。
「瞽女」
「エチオピアのアズマリ/ネパールのサーランギ」
それぞれ過去投稿にも☞
今回は「韻」が面白く、
写真下中にあるようにエチオピアの歌では
「蝋」から「金」(蝋が溶け出ることで現れる深淵)
を生むと言われており
土をあらわす「ゲラ」という音を
「ゲル」=身体
に変えることで詩の世界観に奥行きを持たせています。
"壺をつくる女は貧しく、飢えているが
壺も身体も同じように土に還る"
カントコンカーハの歌にも
韻を踏みながら歌うコプラという詩の形式が使われているので、この辺りももっと深めてやっていけたらいいですね!
Desdicha 悲惨さとChicha 神の酒
Arena 砂とCadena 鎖
など。
生活そのものの中にこそ
真理の深淵があることを知る知性。
彼らはみな野良の人びとなのです、
わたしたちもまた。
日本では神を憑依させるための韻があり、
モンゴルでは、
ことわざ、ユルール(祝詞)、マグタール(讃詞)、遊牧民のけんか歌、シャーマンの祈祷歌から精霊召喚の歌まで「韻」を踏むという徹底した韻文化が、
現代では空前のラップブームになっていて面白い。
志人さんが韻律を「星座」に見立てているところなどは
共感することも多かった。
うた-ことば-おと
響き、波、共振
古代からの原理は変わらず、
全ては宇宙的なシステムなのだと感じます。
12/10までです!
イベントが休日に開催されていたので万博公園通いは人が多すぎてつらかった。