2022年、地域ものがたるアンバサダー21名が訪れた、富山・福井・鳥取の旅の軌跡です。
kawole〜顔なき声の歌。歌いつがれるもの、語りつがれるものを求めて。
JR西日本と地質学者巽好幸さんのジオリブ研究所によるプロジェクト、地域ものがたるアンバサダー2022に選出していただき、富山を旅しています。 富山のジオストーリーから紐解く富山の「今」を綴ります。
南米アルゼンチンで歌い継がれてきたカーハという小さな太鼓と歌う歌。 日本ではまだあまり知られていないこれらの歌を聞いてみませんか?
地域ものがたるアンバサダー富山 立山と富山湾は、 富山という豊かな地勢を育む偉大で巨大な「山と海」。 その海の部では、とにかく海の幸と日本酒が楽しめる「変態料理人」がいると聞いていたのでずっと訪れたかった魚津の浜多屋さんまで。 料理人は利き酒氏でもある浜多雄太さんです。 おまかせコースのみなので、全てを浜多さんにゆだねて存分に楽しみます。 まずは小松菜の白和えと鱈の白子から。 鱈があがる、と聞くと北の海に来たのだなあと実感。 続いて船上締めの鯵。 食べたかった白海老は生
地域ものがたるアンバサダー富山 12月は木彫師前川大地さんを訪ねて、 富山県井波まで。 壮麗な木のシャンデリアは、 楠(くすのき) 檜(ひのき) 神代欅(じんだいけやき)が組み合わされています。 神代欅は1000年以上、 土に埋もれてきたものが何かのきっかけで掘り返されて出てきた古木。 彫られているのは、 「祥雲」仏のあらわれ 「法草華」実在しない花/華 昨今もてはやされてきた削ぎ落とす美に あらがうような「装飾」は、 古来からの「祈り」のカタであり 目には見えないも
京北で開催のツクル森2days 東欧、バリ、メキシコ、アイヌ、アフリカ、ブラジル、南米先住民、さまざまな音のレイヤーを乗せた「音楽のまつり」。 集まった人たちの手で火を起こし 篝火が灯された後、 スロバキアの羊飼いが奏でるオーバートーンフルートの音色から場が開かれる。 この、 はじめに置かれる音によって場所の色彩はつくられ、依りあつまるものの質が決まる。 これまで見たことがない美しさの 2日間の幕開けでした。 「人はなぜ表現するのか」トークライブはアイヌコタン阿寒湖よ
現在制作中の詩人/美術家/音楽家の皆さんとつくる音の絵本「銀河ノコモリウタ」 「ことばとおと」ディスクに収録予定の「声の星座」プロジェクトは宮沢賢治「真空溶媒」の朗読リレーです。8ヶ月におよぶ旅を終え、先日ようやくファイナルを迎えました。 今年2月の寒風の中、多摩川の土手で詩人管啓次郎さん、翻訳家の柴田元幸さん、歌手小島ケイタニーラブさんの声の収録からはじまり、神奈川、静岡、岩手、兵庫、大阪、奈良、鳥取、島根、岡山、広島、富山など日本全国13都道府県をめぐり色んな職業や年
【10月の歌のクラス】神戸と大阪で開催します。 声の共鳴の神秘に触れてみませんか? 「Canto con Caja〜カント・コン・カーハ」 「声」を森羅万象と共鳴させる「音」の神秘を学んでいます。楽譜を使わない歌のクラスですので音楽初心者の方でも気軽にご参加いただけます。 主に南米北部アルゼンチンや ボリビアのインディオ達が使っているCaja(カーハ)と呼ばれる小さなドラムを叩きながら、 ネイティブ達によって伝えられてきた歌を歌うクラスです。 心音のように打つシンプル
久しぶりの大きな森フェス「ツクル森」2days 2日間さまざまに出演します。2日目の「共鳴する歌」ステージではアイヌの歌、メキシコからアステカの歌、南米からカーハの歌が交わり「声」を響き合わせるこの日だけのスペシャルライブも。 kapiw&apappo(アイヌ民謡)/kawole(南米先住民カーハと歌う歌)/里(メキシコ ソンハローチョ)/Gita Kencana (バリガムラン ギータ・クンチャナ)/きしもとタロー/熊澤洋子/京北フォークダンス楽団/村澤由香里/MAKO/
大山、秋分の日。 2022年は鳥取県大山の大自然の中で、4大節気を過ごす古来からの祝いのかたちを感じる会を開催しています。 春分の日から夏至、そして秋分の日には植物からもらった「青」をみんなで染めました。 光に重なる微細な色彩、 緑、青、黄、紫、かすかな赤。 地元の植物から色彩を取り出し、糸を染めて織るという取り組みをされている染織家の實政奈々美さんと藍染めを。 まずは拠点になる場所の周辺で、今この太陽の光を浴びている植物たちを摘み取って飾ります。 真東から太陽が昇り、
「地球のいのちに、ふれる声」 カーハと歌う歌ワークショップ@京都京北 満員御礼、美しい人びとと美しい時間になりましま。声がけくださったのは音楽家のきしもと タローさん。 京北地域で4節気、 春分の日(中庸)-夏至(極陽)-秋分の日(中庸)-冬至(極陰)のまつりを復興させ、音楽と土地の結び合わせを再構築されています。 皆さん熱心に歌ってくださりうれしかった。 講義から、チラ見せ。 声とドラムで宇宙をつくる、神秘のシステムから学ぶ南米先住民の歌。 その声はどの次元層に触れたい
ゴダールが死んだ。自らの意思で。 誰かの死についてこれほど深い悲しみを感じるとは。 晩年の2作品「ソシアリスム」「イメージの本」 絵画であり、 詩であり、 音楽であり、 どうしようもなく映画だった。 この作品を見たときの衝撃はいまもずっとずっと続いていて、これからもきっとずっと続いていく。 1つの世紀が次の世紀の中へ溶けていくとき 旧来の"生き抜く術"は新しいものに作り替えられる それをわれわれは"芸術"と呼んでいる 新しいものなど生まれているのだろうか? 「わたし
9/23(金祝・秋分の日)は大山へ 藍染め、隠岐島、声と歌。 2022年は鳥取大山の皆さんと、 春分の日〜夏至祭と大地を祝い、太陽を祝う小さな集まりを開催しています。 秋分の日は再び鳥取県南部町へ。 テーマは「青」 朝一番の土地の植物を摘み取って飾り、 染織家の實政奈々美さんのガイドによる藍染めワークショップで自分のからだをまもる衣を「青」に染め、 彼女のルーツ隠岐島と大山の土地の恵みをたっぷり食べて、午後からは「青」をまとってみんなで歌います。最後はCafe七草さんに
6月から本格的に始まった地域ものがたるアンバサダー活動。富山アンバサダーとしての2ヶ月間、さまざまな場所を訪れ、美しく生きる人びととのたくさんの出会いがありましたが、8月はいよいよマグマ学者の巽好幸さんと富山県の水先案内人の皆さんによる公開講座が行われました。 場所は立山のヘルジアンウッドです。 こちらの場所は前田薬品工業株式会社の新しいブランチとして開設された、自然療法をベースにしたサウナ&レストラン。 公開講座前に、レストラン棟で関係者の皆さんとまずは腹ごしらえのラン
今年の立山はとにかく天候が悪いらしい。 出会う人が口をそろえてこう話す中、明け方近くまでの大雨で雄山登拝は半ばあきらめながら、それでもなぜか不思議と大丈夫な予感もあり、5時に目が覚めてカーテンを開くとなんと青空が。 昨日はまるで見ることができなかった山々の風景をようやく目にすることができました。 雄大すぎてしばし茫然。 早々に身支度を整えて雄山登拝へ。 午後になると下で発生する水蒸気が上がってきてしまい、標高の高い場所は天候が悪くなるのです。 こういった自然環境のシビア
夢のような弥陀ヶ原湿原からさらにバスでのぼり、立山登拝の拠点になる室堂(標高2450m)へ到着。 part1はこちら↓ この頃には小雨が降り始め、美女平の時と同じようにガスが出て周りは真っ白になり、何も見えない状態になっていました。雨のせいもあって肌寒く、10月下旬並みの気温。夏とはいえダウン必須です。 この日の宿は立山室堂山荘。 1726年に立山信仰の登拝者のための宿泊所として建てられた日本最古の山小屋で、重要文化財として室堂小屋南室が復元修復され現存しています。
こんにちは、 富山アンバサダーの歌手kawoleです。 わたしたち生命体を育む巨大な装置である「山」。 富山アンバサダーに応募したいと思った大きなきっかけが「立山」という存在でした。 富山だけでなく、日本のジオストーリーを語る上でも圧倒的存在感を放つ重要な連峰であり、その場所から導き出される森羅万象と人の営みを、体感のすべてを使ってまずは感じてみたかった。 そして古来「立山信仰」の聖地として、広く人々の心の拠り所とされてきた雄山を実際に登り感じることで、「富山」が生み出すも
SUKIYAKI MEETS THE WORLDで来日しているマリアナ・バラフからカーハと歌う歌クラスの皆さんへ、アルゼンチンの工房からカーハが届きました。 日本では入手困難な現地の先住民ドラムなので、私の活動を見てくれていたマリアナから皆さんへ楽器の手配ができそうだと連絡があったのがこの春。 マリアナがレコーディングやライブで使用しているカーハを作っておられるサルタの楽器職人さんが作ってくださったもので、ひとつひとつに7色のセイボの花が描かれています。 富山で受け取り
親交のある音楽家キシモトタローさんからのお誘いで、初の京都京北地域での開催です。 南米先住民の小さな太鼓 Caja カーハのリズムは、心臓の鼓動。歌うことは、声で土地のエネルギーや先人たちの知恵、そして自然界とつながること。輪になって、シンプルな太鼓のリズムを叩きながら、先住民に伝わる古い旋律を歌い、自分の声を通して土地の振動を感じて「知覚をひろげていく」...そんなワークショップです!日本ではまだほとんど知られていない歌と文化。是非ご参加ください! 2022年9月18日