温泉テーマパーク〜長湯温泉〜
長湯温泉に久しぶりに行きたいー!!
その気持ちになったのは、Sleppy-sheepさんの記事を読んでからだ。
私も長湯温泉が大好き♡
20年近く前に、別府温泉の熱さにやられた私は、88湯巡りを断念し長湯温泉、黒川温泉に良く出かけた。以来、長湯温泉は良く訪れた温泉だが、もう7.8年は行っていなかったように思う。
大分県竹田市にある長湯温泉は、江戸時代から湯治場として利用されており、濃度、温湿、湧出量の総合評価で日本一の重炭酸泉の湯だ。
重炭酸泉は、高血圧、糖尿病、メタボ、ストレス、睡眠障害、腰痛、肩こりなどを改善すると言われている。
長湯温泉の周りではいたるところで水が湧いていて、湧き水をくめるスポットもたくさんある。
大分市内に住む私の両親も自宅から1時間弱で到着できるこの長湯によく水を汲みに来ている。父がこの水でコーヒーを入れては「長湯のお水はやっぱり違う!美味しいねぇー」と言いながら満足そうに味わっている姿を良く見かける。
最近ONSEN騎士団に入団した同じ会社の友人と一緒に、まずは、Sleppy-sheepさんも紹介されていた御前湯に向かう!
御前湯に着くと目の前には飲泉が。
確かこの飲む温泉は、胃腸に良いとかじゃなかったっけ?と言いながらどっちが先に飲むか。友人と間合いをはかる。ダチョウ倶楽部のように譲りあいながら、友人が先に一口。
「飲んでみて」
感想も言わずに随分あやしい誘いである。
意を決して手をコップ代わりにして、温泉を飲むと。
うわっわっわ。
なんとも言えない鉄?のような味が口に広がった。
薬だ!!と思えば飲めるのかなあ。しかし、薬だと思わなければ、できれば遠慮したい味だ。
長湯温泉のお湯は「心臓胃腸に血の薬」として大切にされ、血糖値の上昇をおさえる効果もあるそうだ。「飲むサラダ」とも言われているらしい。
入湯料500円を支払い、ONSEN騎士団ポイントを獲得して、温泉へ向かう。Sleepy-seepさんおすすめの家族湯と迷ったが、久々なので大浴場へ。
御前湯は美しい川沿いにある、ドイツとの交流で生まれた日独異文化の融合施設だ。
建物の中も外国に来たみたいで可愛らしい。
大浴場には、内湯と露天があり露天風呂からは目の前に広がる美しい川が見える。
長湯温泉特有の低温のお湯の中で、美しい川や鳥の動きを見ながらゆったりと過ごす時間は最高の癒し時間だった。年配の女性が気持ちよさそうに、慣れた感じでずーっと浸かっていた。きっと通ってきてるのだろう。その気持ちわかるー!!
心地よい温泉の中で、私たちは今日の昼食についての話題となった。
本来は、次に行く予定にしているクアパーク長湯で女子旅にふさわしいヘルシーな野菜ランチを食べる予定だった。
しかし、昨日会社の男性の先輩から凄い情報をもらってしまい行き先の変更を考え始めていた。先輩が言うには長湯には、俳優の伊藤英明さんがプライベートで4回も通ったスッポン料理の店があるらしいのだ。
4回。
4回というとこれは間違いない数だ。家の近所ならともかく離れた場所を4回訪れるというのはよほどのことだ。
私たちは御前湯を出て、その4回訪れたという「正直屋」さんへ歩いて向かった。
正直屋さんは橋を渡った先にあった。長湯という場所は水とともにある。川に面して旅館がたっていたり、すごく雰囲気が良い。伊藤英明さんもこの土地に癒されたに違いないなどと考えながら、お店に入った。
入口の席に座り、メニューを見るとそこには「スポネ料理」と書かれたスッポン料理の数々があった。長湯ではスッポンをスポネと言うらしい。4回食べたスポネ料理を総なめにしたいところだったが、今日はスポネ鍋のセットしかできないとのことで、エノハ(やまめのこと)セットと2つ注文して、2人で分けて食べることにした。
こちらがスポネ鍋セット。実はスッポンは唐揚げしか食べたことがない私。ご飯の上の黄色のマルが怖くてたまらなかった。
スッポン経験のある勇気ある友人が先陣を切って黄色い物体を食べてみてくれた。
笑っている。
これは、やばいものだ。
「ご飯と一緒ならいけるけん」という優しいアドバイスを忠実に守り、一口、口に入れるが決して美味しい!もう一つ!とは思えない。涙がたまった。
鍋の方は、鶏肉のようなしっかりした身といかにもコラーゲンですと言わんばかりの皮?がとても美味しかった。(もちろん食べるのに勇気出しました。)
これで明日はお肌プルプルに違いない。
続いてエノハ(やまめ)が登場。
一つの定食に三尾!!刺身、焼き、揚げ。なんとも贅沢。お刺身では初めて食べたが、コリコリして美味しかった。慣れた味でちょっと安心。
そして、お店の人から聞いた衝撃の真相。
伊藤英明さんは、一泊2日で4回来たらしい!4回東京から来たわけではなかった。一泊4回全て同じ店というのもすごいが、毎回スッポンを食べたそうで、それをバラされる芸能人の方は旅をするのも大変だ。でもそのおかげで私達も美味しいご飯を食べれた。有難い。
しっかり昼食を食べた後、クアパーク長湯へ行く前に、テルマエロマエ?!的な世界観を持つ場所を通りかかった。
クアパーク長湯の川を挟んで向かい側。飲泉なのか?湧水なのか?
飲用泉のようだ。近寄って飲んでみようとするが、友人は先程の御前湯の味が口に合わなかったらしく拒否反応をしめしている。私が先陣を切って手を出す。
あっつ!!!
手はだめだ。コップがいる!!御前湯のとは全く温度が違った。長湯温泉=ぬるいのイメージがあったものだから油断した。コップを持たない私達はあきらめ、大人しくクアパーク長湯へ向かった。
クアパーク長湯の建物は、震災後のクライストチャーチに紙を使って教会を建てたことで有名な建築家、坂茂さんが設計したものだ。
https://www.kur-nagayu.co.jp/sales.html
入館料は500円。ONSEN騎士団の特典を利用すると300円で入れる。ここには男女共用の歩行湯があり、水着の持参をした方が良いがレンタル水着も500円である。
歩行湯は最高の気持ちよさだ!歩く途中に、歩行ルートから外れて、川を見ながら入れる浴槽がある。川を鴨の親子が気持ちよさそうに泳いでいるではないか。
最高だー!!
私達は、日頃のストレスから解き放たれた瞬間を感じた。長湯温泉バンザーイ!!
ふと目をやると、対岸のテルマエロマエに次々とペットボトルを持った人が訪れている。テルマエロマエはどうも人気の飲用泉のようだ。
クアパーク長湯には、水着を着ないで入る男女別の大浴場もある。ここも素敵なのだが、お風呂に座って浸かると目の前に美しい自然の景色が見える。座った時の目の高さで計算されているのだ。宿泊施設もあるので、次は宿泊で訪れたいと思うぐらい素敵な場所だった。
クアパーク長湯を出た私達は、最後の目的地。
ラムネ温泉館へ向かう。
ラムネ温泉はまず施設がとにかくお洒落で可愛い!!そしてここも入湯料は500円と安い。
http://www.lamune-onsen.co.jp/
内湯は42度の炭酸水素塩泉。外の露天風呂は、32度の低温の高濃度炭酸泉。
外の露天に使っていると、体にシュワシュワー!!小さい泡がいっぱいつく。まさに銀色の鱗。
体が泡でコーティングされると、指で絵が描けると友人が笑っていた。
ラムネ温泉には、温泉に入っている人が描かれたとっても可愛い絵がある。
なんとも言えないこの絵がたまらなく可愛い。外の露天風呂に浸かっていると、温泉の効能がこの絵を使って表されている表示が見える。ダイエット効果(メタボ解消)を表す絵が、このキャラクターがスリムになっていて、なんとも可愛くて面白い。入った時はぜひ見てほしい。
あー。来週も通いたい。
ラムネ温泉には売店もあり、この可愛いキャラクターのグッズも購入できる。
コインケース、トートバッグなど色々あるのだが、今回毎日この絵を見たくて、マスクを買った。
ちなみに、会社でこのマスクをしているのだが、このキャラクターに注目されるかと思ったら、言われる言葉は「そのマスクどこの?かっこいい!」だった。驚き。
どうも素敵なマスクにプリントされているらしい。
ちなみにこれがコインケース。他にも色々な色があって、可愛いのでついいくつも買ってしまいそうになった。
なんとなく、グッズをびっくりするぐらい買ってしまうディズニーランドを思い出した。まさにここは温泉のテーマパークだ。
ラムネ温泉にも飲用泉があった。
友人は首を振っていたが、私はこの温泉水をめちゃくちゃ飲めた。なんとも美味しく感じたのだ。
御前湯の味とも全く違って驚いた。
長湯温泉の飲泉文化。これも今回の温泉巡りの収穫だった。
ここ長湯温泉は、7日以上の温泉療養で特定の施設を利用すると、交通費、施設利用料が医療費控除の対象になる。※療養に行く前に相談を。
コロナ禍でパソコン1つで勤務できて、自分はどこからでも仕事ができるなんて話も聞いたことがある。そんな方はぜひ長湯温泉に来られてみてはどうだろうか。
ここ長湯温泉は、大分県民の私でも何度もリピートしたくなる魅力いっぱいの温泉地だ。
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