保育園は実は無料のジムだった?!
今、私が担任しているクラスは2階にあります。
なので、保育者も子どもたちも自分のクラスに行くためには階段を使用することになります。
4月の時点では辿々しく、一歩ずつゆっくり降りていた3歳児も、2ヶ月経過してすっかりスムーズに昇り降りができるようになりました。
私が以前勤務していた園は平屋だったので、“階段“の登り降りという概念はありませんでした。したがって、この階段に苦しんだのが私自身でした。笑
1日に何回登り降りしていたのか…4月当初は忙しさのあまり気にも止めませんでしたが、夕方登ろうとすると「ふぅっ…」と息を吐く自分がいました。
さて、ここからが本題です。
皆さんは2階建ての園舎と聞いてどんなイメージや感想を持たれるでしょうか?
私はですね、ネガティブなことばかりが出てきてしまいます。
例えば…
・事故・ケガが起きやすそう
・自然災害などが発生したの際に逃げづらい、ルートが制限される場合がある
いかにも平屋の園舎で勤務していたヤツらしい発言ですよね。笑
でも、大切な命を預かっている仕事である以上、リスクは排除しておきたいという考えは否定できないと思います。
ただこの“階段“を別の視点で捉えることもできます。
“階段を登って自分のクラスに行く“ということは、“強制的に階段を登るという運動をする“ということでもあるのです。
ここで今の園の階段を例にとって考えてみます。
1日:100段
1週間:500段
1ヶ月:10000段
12ヶ月:120000段
階段1段あたりの消費カロリーが0.1kcalだそうなので、
1日:10kcal
1週間:50kcal
1ヶ月:1000kcal
12ヶ月:12000kcal
となります。
数字に表してみると、あれ?意外と大したことないなって思いますよね。
けれど、この階段の登り降りはジョギングと同程度の運動強度があるらしく、有酸素運動に分類されるそう。(以下がソースです)
この記事曰く、階段の登り降りに期待したい効果は消費カロリー云々ではなく、下半身が鍛えられることがメリットのようです。
要約すると筋肉量が増え基礎代謝が上がったり、心肺機能が向上したりするということです。
これを子どもたち、そして保育者は毎日やっている(やらされている)。
正直、今の園は遊ぶ時間がやや少ないかな?と思っている部分はありました。けれど、この“階段“を違う視点でみると、毎日継続して下半身を鍛えていたんだなぁと。
階段の登り降りを遊びにしたとて、子どもたち全員が楽しんでやるとは思えません。なので、以前の園で同様の運動量を求めようとするとかなりの工夫が必要でしょう。
園生活に溶け込んでいましたが、実は階段の登り降りが運動として仕組み化されていたんですね。そこに子どもたちのやる気とかが入り込む余地はありません。
この階段の件に限らず、“仕組み化“することで解決できる課題があるのなら、保育者も子どもたちも無理せず解決したり、身につけていったりすることができるのかもしれません。
子どもの運動不足?
いやいや、全然そんなことないみたいです。