私の振る舞いで園庭は喫茶店になる
今の保育園には、イメージを膨らませて遊ぶことに特化したおもちゃがたくさんあります。
いわゆる、見立て遊びってやつですね。
例えば、以前働いていた園にあった“おままごと遊び“に使う食材のおもちゃ。大型量販店のおもちゃコーナーに行けば売っていそうな、本物をベースにしたプラスチックのおもちゃがたくさんありました。
対して、今の園にはそれがありません。代わりにあるのは、それっぽく見せるような布のおもちゃやビーズ、リングなどです。
これはどちらにも目的があると思うので、優劣をつける必要はないと思います。
この見立て遊びの延長が先日のお祭りごっこで発揮されたのですが、遊びの展開のスピード感、重量感、音、色合いなどをとっても“見立て遊び“だからこその広がりがあったように感じています。
この日は“かき氷“を私たちのクラスは用意しました。もちろん食べられません。あくまでおもちゃの、です。
私が突貫でダンボールで作ったかき氷機がこれまた好評and子どもたちのかき氷屋さんごっこをさらに盛り上げたようで、取り合いになるくらいにかき氷作りに夢中になっていました。
かき氷に見立てたのは、先ほども挙げたプラスチックのリングなのですが、多色なのでシロップに見えるんですよ。
売り手側も買い手側もそれが“かき氷“だと思い込んで、遊びを楽しんでいる。
そこにははとても素敵な空間がありました。
さて、見立て遊びにおいてはどうやら保育者の対応スキルがちょっと求められそうです。
泥水をコップに入れて持ってきて、「これコーヒーだよ」と渡されて、「これは泥水だよね?」なんて言ってしまう保育者はいないと思いますが。汗
「美味しい」「ご馳走様」「ありがとう」これらの言葉は、よく出てくるんじゃないかなぁと。
でも、これだけだと、おそらくまだその子の見立てワールドに入り込めていないと思うんですよ。
私は「コーヒーだよ」と渡された時、
「あーん、なんていい香りなんだ」
「とても芳ばしい香りだ」
「ここはいい豆を使っているね」
「店員さん、このコーヒーはどこの豆を使っているんだい?」
とか言ってます。笑 (その時々によって変わりますが)
すると、子どもたちは目をキラキラさせて、内心“豆ってなんだ?“と思っていても、「これはね…」とすごく嬉しそうに説明してくれます。
そこが園庭でも、言葉と振る舞いで喫茶店に見立てられるわけです。
自分の言葉や振る舞いで保育を展開させられる可能性は無限大だと思うと、ちょっと子どもとのやり取りも楽しくなりそうですよね。
P.S 本日、筋トレ4日目でした。