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マオタイ村の地下室で飲みすぎた

前回のつづき。「貴州茅台酒」の創始者の子孫がやっていると言われる蔵元に行くことになり、貴陽から一路北北西へ。

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岩肌には「中国酒都」の四文字。期待は高まる。

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来ました中国酒都の「茅台鎮」
村中が麹の甘い匂いで満ちている(本当)

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駆けつけ10杯(必須)

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そして山深い酒造所へ

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コーリャンの実物を初めてみた。近づくとほんのり温かい。さらに発酵が進むと50℃くらいまで上がるらしい。

茅台酒といえば、1915年パナマ万博での金賞受賞の伝説が必ず出てくる。

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1911年の辛亥革命を経て当時成立したばかりの中華民国政府は、国威発揚のために大量の人員物資を万博へ送りこんだ。しかし怪しい東洋人が持ってきた陶器入りの酒など誰も見向きもしない。そこで展示員は一計を案じ、酒瓶を地面に叩きつけて割ったところ、芳醇な香りがあたり一面に立ち込め、これはなんの美酒だと大騒ぎに。話題が話題をよび、最後には金賞を受賞したんだと。めでたし。

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あんなもんぶちまけたら主催者からクレームが来るのではないかと思うのだが、伝説なのでありがたく拝聴する。で、このパナマ万博の受賞酒を醸造した人の子孫が枝分かれし、ひとつはこんにち中国株式時価総額No.1の「貴州茅台酒有限公司」になり、もうひとつが今回訪問したこの酒造所になっているということである。工場長いわく、ここのレシピは400年前から何も変えていない、本当の本当に「正しい」茅台酒の製法らしい(それに比べて貴州茅台酒公司は金もうけに走りおって… と恨み節が続く)。

そして地下蔵へGo!

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威勢よく蓋を開けてグイグイとかき混ぜる。そんなに雑に扱っていいんですか。液体はトロリとしていて見るからにうまそうである。最初は5年物。うまい。うまいというと、そうかうまいかどんどんやれ!とまた注いでくれる。

じゃあ次は8年行くぞ!またしてもうまい。そうかうまいか、ライライライ、特別に20年物を飲ませてやる!うーんこれはすごい、ノドに引っ掛かりがまったくない。うまいだろ!これは貴州茅台酒で言ったらウン万元もするレベルだぞ! やっぱりライバルを意識してるんですね、ていうかちょっと待って、すっげえ飲んでる気がする。なんのなんの、いい酒はいくら飲んでも酔わないんだ。

山中の地下蔵なので寒いのである。この日は雪もちらついていて氷点下だった。そんなところで53度の酒をがぶ飲みしたら(たぶん20杯は飲んだ)わけもわからなくなってくる。ていうかここに来る前も10杯飲んでるし。

地上に戻ったら、当たり前だがものすごく酔っぱらっていた。しかし気持ち悪くはない。爽快な泥酔とでも表現したらいいのか。ふわふわした感じである。

そのまま近くの「茅台空港」へ。

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管制塔みたいなあれは…

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茅台酒タワー

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広告も白酒

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チケットも白酒。
もういいです、おなかいっぱい

機内で軽く気絶。いい酒かもしれないけどやっぱり普通に酔いますよ工場長。

おしまい


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