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garakutax
他人の楽しみvs自分の楽しみ
誰かを楽しませる必要がある時、それに最も相反するのは自分の楽しみだ。つまりそれらは、最もぶつかり合うものであり、残念なことにそれぞれは邪魔し合う。なぜなら、誰かにとって、別の誰かの楽しみは最もコントロールできないし、想像もできないものだからだ。
自分自身のことならば、もちろんよく分かる。どういう気分なのか、楽しむために何をすればいいのか、対価は何か、どのように楽しめるのか。それは誰でも同じだが、他人のこととなると私達はとたんに想像力を低下させてしまう。
しかし、誰かを楽しませるために、自分の楽しみは必要だ。なぜならそうしたいという出発点は、自分の楽しみでなければならないからだ。もっと端的に言えば、自分が楽しめないものは他人に楽しんでもらえるか分からなくなってしまう。そして誰かを楽しませようと自分が思えるためには、自分自身も楽しくなければ続かないからである。
だから、この楽しませるという行為に関して、他人と自分の「楽しい」をどちらも優先しなければならない。それでいて、相反するこれらの利益をできるだけ満たさねばならない。
そのためにはまず、自分の楽しみを忘れないことである。他人を楽しませるからこそ蔑ろにしがちな自分の楽しみというものを、私達はもっと優先していい。
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