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【創作論】何よりもまず、キャラのモチベを

 やる気のないキャラクターは好きになれない。「やる気がない」とは普通に「気が進まないことをさせられている」という意味ではなく、そのキャラクターがやるはずのないことをしていたり、しなければならなかったり、させられていると明らかな状況のことだ。
 そしてそれは恐ろしく、げに恐ろしく、「つまらない」のだ。

 別にやる気がなくたっていい。矛盾するようだが、そもそも「気怠いキャラ」は全然いるし、キャラがやる気をなくすことだってあるし、むしろいつもやる気満々のほうがかえって面白くない。
 何が言いたいかというと、「やる意味がない」ことをキャラがやらされているのが耐えられないのだ。そのキャラが可愛いのは、格好いいのは、愛らしいのは、輝いているのは、魅力的なのは、そのキャラ「だからこそ」やっている時である。

 だからキャラにはやる気を持ってもらわなければならない。表面上ではなく、そのキャラが「らしく」やる気に。それを持ってもらうための状況が整っていなければならない。なんとなくではなく、さまざまな思惑の結果として。
 そうでなければ本当にキャラはモチベがないまま、動かされ、つきあわされ、なのにその顛末を身に受けねばならない。「やる意味がない」。そんなことのために。
 全てのキャラにある魅力的な部分を余すところなく見せるには、そんなキャラへの理解と扱い方が、本当に、不可欠である。

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