![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/148959425/rectangle_large_type_2_cb0c9657c7d14105905e2599260c53a9.png?width=1200)
Photo by
seraji
本は止まった情報の宝庫
本の時間は止まっている。それは確固たる過去を集めて活字にした知識の結晶である。しかしその時間は止まっていて、未来はない。それに意味を見いだすのは読者であって、それそのものではない。
本が読まれなくなったのは、まさにこのことによる。その時間は止まっている。しかし世の中は、刻々と変化している。しすぎるほどに。毎日、正義がコロコロと変わり、目を離せば悪になる。悪かと思ったものが正義になっている。そういう時代に、本は遅れていく。
しかしそれは、確実な情報のかたまりである。変わらないからこそ、過去だからこそ、それはブレない。それは読まれなくなったが、変わらない真実が眠っている。
止まったまま隠された情報は、本でしか摂取できない。
※このテーマに関する、ご意見・ご感想はなんなりとどうぞ