一般論を言うキャラは魅力✕
こんなセリフを言うキャラクターを、どのように感じるだろうか。きっと魅力的に思えないはずだ。あるいはとてもではないけれど、印象に残るようなキャラクターではないなと思ってしまうだろう。
なぜならそれは、こういったセリフがどれも「一般論」だからだ。健康的、勤労、強さ、例えばそんなテーマに対して、キャラクターが世間一般で考えられているようなことを考える。そしてそれがセリフになる。
そんな「普通」は、求められていないし、示してはいけない。キャラクターは特徴的なものだからだ。言ってみればその存在は、普通から離れていればそれだけいい。魅力的に感じられるはずなのだから。
なぜ、こんなセリフを言うのか、どうしてそうなったのか。変だ、おかしい。でも、だからこそ気になる。一般的でない意見をきっかけとして、キャラクターという存在は人を魅了する。
ある意味でそれが使命であるかのように、キャラクターは一般的であってはならない。
これこそ「キャラクター」だ。聞いた途端、つい止めたくなるような、おいおい大丈夫かと思ってしまうような、そんなセリフがいい。もちろん、そんなセリフが出るような、生い立ち、背景、これまでの経験、現在の状況、未来の展望があるべきではある。
その上で、キャラクターはもっと極端なこと、具体的なこと、普通の人生では到底お目にかかれないようなことを言うべきなのだ。一般的なことではなく。
キャラクター。それは特殊性の塊である。その存在自体は「人間として一般的」であってもいい。でもその中身は、そうであってはいまいち魅力に欠ける。
むしろ「人間なのに、こうなの?」、例えばそんな感想を抱かれるくらいでなければ。そのギャップを作り出すためにも、キャラクターは一般的であってはならない。
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