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いま読めて良かった本
1ヶ月前まで、月に4冊以上、しかも歯ごたえのある海外文学好きだった私が、妊娠が発覚してから頭が回らず、ほとんど本が読めない状態となってしまったことを心底悲しんでいた。読もうと思っても吐き気が襲う、頭痛が始まる、頭に入らないなどなど……でも段々と調子の悪い状態にも慣れて、いまなら読めそうだなと思って買ったのが、松田青子さんの『自分で名付ける』だった。
「子どもはちょっと……」と「このまま子どもがい
『生物から見た世界』を読んだ
ユクスキュルが説く「環世界」という考えかたに、とても心が惹かれる。本書の最後に綴られる、生物によって異なるカシワの木の捉えかたが面白かった。個々によって見る世界、感じる世界が異なること。当たり前だけど、この前提があると、世界をすんなりと受け入れられるような、穏やかな気持ちになる。