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連載 「はじめての古文書学習」

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北海道在住の著者・吉成秀夫がひもとく、古文書解読の世界。
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記事一覧

はじめての古文書学習(7) 「古文書の声と方言」 吉成秀夫

 古文書学習会で読み合わせていると、文字がわからないだけでなく、訓読法がわからなくてつ…

はじめての古文書学習(6) 「西洋の写本、蝦夷地の写本」 吉成秀夫

西洋の写本  私たちは「本」というと「読むもの」だと思っている。しかも、できるだけ手っ取…

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はじめての古文書学習(5) 「歌麿のえほんで学ぶかな文字」 吉成秀夫

 2025年の大河ドラマ「べらぼう」の主人公は、蔦重(つたじゅう)こと蔦屋重三郎(つたやじゅ…

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はじめての古文書学習(4) 稗史も歴史? デマが動かす感情と歴史 吉成秀夫

不正確な情報とデマの書  古文書解読会にはじめて参加した日、私は一冊の冊子を買った。  …

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はじめての古文書学習(3) 番外編「神輿を担ぐ ~北海道神宮例祭神輿渡御のご奉仕…

毎年6月14日から16日は北海道神宮例祭、いわゆる「札幌まつり」だ。 北海道神宮と中島公…

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はじめての古文書学習(2) 「はじめての古文書講座」 吉成秀夫

 札幌歴史懇話会が解散する。どうしよう。古文書の勉強を今後どうやって進めればよいのか。途…

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はじめての古文書学習(1) 「初心者のくずし字解読奮闘記」 吉成秀夫

はじめに  古文書の学習をはじめて2年半になる。しばしば学習をさぼってしまうせいか、初心者の域を出ない。  それでも良き先輩たちのご指導に恵まれたおかげで解読できる文字が少しずつ増えてきた。  ここでは、私がどのように古文書の勉強をはじめたのか、そしてどのように勉強を進めているのかを書き留めていきたい。折々、北海道の歴史・地理・習俗などに触れることにもなるだろう。私の体験談が、これから古文書を学びたいと思っている誰かの参考にわずかでもなればこの上ない歓びである。    私が古