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A story of recruitment5 「合コンでモテる人は何が違うのか?」

意外とこんな風に仕事以外で人と会うのは楽しい。
仕事上は自分でも気がついていないほど気を使っているらしい。

人に良いところを教えてもらう

先輩から指摘してもらったように、他社の人にウチの会社の魅力ポイントを見つけてもらおうと、いつも名刺などの作成でお世話になっている通電株式会社の東さやかさんをランチに誘った。

東さんはいつも面白い提案をしてくるだけでなく、見た目もモデルさんのようなスタイルだ。だからランチに誘ったというわけではなく、それは今回の採用の件があったから仕方ない。

お店を決めるために少なくとも食べログを30分以上は調べた、ということを気づかれないように会話を進める。

「まあ、簡単に言えば、そんな感じですかね〜。」
東さんの意見をまとめると、こんなことが魅力ポイントだそうだ。
①社員一人ひとりが決裁権をもち、行動している
②業界の中では異端児で、やることすべて業界のしきたりをやぶっている
③世界の貧困層を助ける社会貢献をしている。

「確かに言われてみれば凄く感じるのかもしれない。
まあ、うちの中では当たり前のことだから。」
「そうですよね。結構そういう会社って多いんですよ。」
「でも、①と③については確かにそうだと思うんですけど、②についてはむしろ業界では敵視されているし、逆効果だと思うんですよね・・・。」
「いえいえ、その経営姿勢が一番面白いところなんですよ。」
「はあ、そんなもんですか・・・。」
「はい、そんなもんです。でも、情報をそのまま出していても魅力には感じないですけどね。」
「どういうことですか??」

合コンで例えてみる


「やっぱり、情報も出し方によって、興味もっちゃう場合ってあるじゃないですか。合コン行った時と同じで、たいして見た目よくなくてもマジックやっちゃうとか、実は占いができるとか。」
正直、合コンは得意ではない。
いつも、先輩がおいしいところをもっていった記憶が蘇ってくる。
確かに先輩は見た目はよくない。が、必ず自己紹介の時に場がどっと笑いに包まれて、そのあと「人気もの路線」 を突き進むのだ。

というか、東さんはそんなに合コンに行っているのだろうか?ものごとを例える時にすぐに合コンなんて出てくるのだろうか?
なんだか、先輩と東さんが合コンをしている姿をイメージして、少しガッカリしてしまった。

「まあ、表現の仕方なんかは色々とあるんだろうけどねぇ・・・。」
「そうですよ。例えば、②だったら、なんて表現しますか?」
「う〜ん、いいイメージはないけど、反対はされるけど頑張っているとか?」
「ははっ!そのままじゃないですか。表現を変えて、見た人が興味をもつようにしないと。」
なんだか「ははっ!」にイラっとくる。確かに、小学校の時にみんなで新しいニックネームを付け合ったけど、自分が考えた呼び名だけ誰も使わなかった。でも、自分だって本気出せばちょっとビビらせることくらいできるんだ。唐揚げ検定の資格を持っていることだってまだ言ってない。

「いや、ちょっと変えてみたつもりなんだけど・・・。」
「例えば、私だったら②は・・・」

<世の中の偉人は必ず“非常識”と呼ばれていた>

みたいなキャッチコピーにしますね。」

「おぉ、かっこいい。というか、非常識が正しいように聞こえる。」
「いかに最初に興味を持たせるか、ということが大事なんだと思います。」

東さんに、モテない理由を突かれたような気がして、
我慢していたご飯のお代わりを注文した。

【本日の教訓】

情報は興味をもってもらえるように加工する。


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