『ODD ZINE vol.7』本屋・生活綴方限定版刊行
2021年9月に「ODD ZINE vol.7」を刊行しました。その特集は<作家たちの手書きメモ>。当初はリソグラフでの印刷を構想していました。リソグラフのレトロな風合いが手書きメモと相性が良いと思ったからです。ただ、関連企画展示の準備等もあって、手が回りませんでした。
2014年刊行の「ODD ZINE vol.1」も最初は某施設にあるリソグラフでの印刷でしたが、作業が大変だったこともあり、そこからコピーでの手製本を経て、製本業者に発注するようになっていました。
原点でもあるリソグラフでの制作をまた行いたいと常々思っていた中、リソグラフの印刷機を所有されている本屋・生活綴方さん(横浜・妙蓮寺)とつながりができたら、共同制作をお願いしたいと勝手ながらイメージしていました。
今回、生活綴方さんとご縁ができ、そのご厚意により、念願が叶いました。生活綴方さんとODD ZINEのダブルネームで、「ODD ZINE vol.7」のリソグラフでの限定版を50部作成しました。
また、2022年6月17日(金)の夜(※追記:こちらは終了しました)には、自著「ののの」(書肆汽水域)の読書会も行います。刊行から一年以上が過ぎてなぜ開催するのかというと、企画展示での在廊での経験が大きく影響しています。「ODD ZINE vol.7」の刊行企画として、荻窪の本屋Titleさんで<作家たちの古本屋>という展示を行いました。何度も在廊して接客も行う中、僕の作品が好きだと言ってくれる方が何人も来てくださいました。
今までも色々な場所で在廊したり、出店したりしてきましたが、そういった出会いはそれほど多くありませんでした。「ののの」刊行から一年ほどが経ち、読者の方たちに作品が少しずつ届きはじめたのかもしれないという感慨を得、もっとじっくりと読者の方たちと話をしたいと思いました。それが今回の「ののの」読書会の開催につながっています。