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顧客アワード「KARTE STAR」を始めた理由と「KARTE STAR」による社内外の変化

プレイドの川久保(@kawatake)です。

プレイドでは2023年より、KARTE活用企業のチャレンジを表彰するアワードである「KARTE STAR」を開始し、現在は3回目となる「KARTE STAR 2025」への応募を受け付けています。今回は、なぜこのアワードを始めようとしたのか、またこのアワードによる社内外の変化をお伝えしたいと思います。

顧客アワード「KARTE STAR」とは

KARTE STARは2023年に始まりました。KARTE STARの定義は、下記になります。

KARTE STAR 2023は、顧客体験向上(CX)、デジタルによる事業変革(DX)、従業員およびチーム変革(EX)に取り組むKARTE活用企業(KARTE Friends)のチャレンジを表彰する年に一度のアワードです。KARTEとともにチャレンジを続け、輝きを放つKARTE Friendsに進呈する賞であることから「KARTE STAR」と命名しています。

https://plaid.co.jp/news/20240306/

顧客を表彰するアワードはSalesforceさんやMarketoさんなどのSaaS企業で実施されているのをイベントで見かけており、「KARTEでもいつかやりたいね」という声が初期からありました。やりたいという想いはあるものの、KARTEの場合にはどのような基準で顧客の活動を評価、表彰すると納得度の高いアワードになるのかという課題を解けないままでいました。

ただ、KARTEに向き合い、エンドユーザー(KARTEを利用する方が向き合う顧客)の良い体験のために奮闘している方に、なにかしら感謝を伝えたいという想いはずっとありました。

KARTEは2015年3月に提供開始し、まだ10年にも満たないサービスです。知名度も十分とは言えないため、例えばKARTEに精通していたり、KARTEを活用して事業成果を創出できるというスキルがあっても、KARTEを知らない人にとってはそれが素晴らしいことだと認識できません。

KARTEに向き合ってくれている方が、社内でも社外でも評価されてほしい。私たちの活動がKARTE Friends(KARTEをご利用いただいている方)の評価に少しでも役に立てばと思い、KARTE STARを始めることにしました。「プロフィールや履歴書に書いてもらえるようになると良いね」と話していたことを覚えています。

初めてのKARTE STAR

初年度となった2023年度は大変でした。どのような内容で応募していただくかの議論から、添付書類はアリかナシか、評価はどのような基準でやるべきか、すべて手探りで進んでいきました。

アワード開始前に悩んでいた成果面については、3つの観点での評価とすることで、事業規模やビジネスモデルの違いに影響されずに評価できるようにしました(下記は応募ページに記載している評価項目です)。

KARTE STARは以下の3つの基準によってエントリーいただいた皆様の取り組みを評価させていただきます。

1)事業の変化:売上改善やコストダウン、新しいビジネスモデルの創出などの事業面での成果など。
2)顧客体験価値の変化:取り組みによって顧客の貴社サービスに対する反応や評価が好転し、顧客・企業双方にとって好ましい変化が生じたなど。
3)組織と人材の変化:KARTEを活用する個人およびチーム、組織において、技術習得の進展、学習効率の改善、個人の成長機会創出への貢献、なんらかの組織文化の創出など。

この3つは相互に関連しており、これらが良い顧客体験の創出とそれによる事業成長にもたらす影響は企業ごとに異なります。したがって、これら3つは単純な足し上げによって評価できるものではなく、KARTE STARにおいては3つの観点を加味しながら、KARTEが自社およびその先の顧客にもたらしたインパクトをエントリー文章から総合的に判断し、評価をさせていただきます。

https://karte.io/service/kartestar2025-entry/


KARTE STARによる変化

KARTE STARを始めることによる社内外の変化は、徐々に大きくなってきています。最初は「KARTE STARってなに?」「どんな良いことがあるの?」という反応が多かったですが、2023年、2024年と実施し、徐々に「KARTE STARに選ばれたい」「KARTE STARに選ばれるように頑張ろう」という声が増えてきました。具体的な変化は社内と社外に分けて書きます。

社内的な変化

社内の変化として感じるのは、KARTE STARという機会を利用して、KARTE Friendsと一体となるセールス/カスタマーサクセスのチームが増えたと感じられることです。「xxxさんたちの活動を社内外に評価されてほしいので、ぜひ応募しましょう」とKARTE Friendsに声がけしてくれたり、中にはエントリー内容の壁打ちにつきあうセールス/カスタマーサクセスのメンバーもいたりと、より「チーム感」を感じられるようになってきました。

「提出されたエントリーシートや資料を、公表している評価項目で評価する」という基準を明確にしているため、プレイド社内であっても、事務局に質問しても公表している評価項目以外には回答がありません。そのため、プレイド側ではなく、KARTE Friends側の立場でどのように一年の成果をまとめてもらうかを考える機会にもなっているようです。これは、KARTEというプロダクトをどう活用してもらえばいいかというプレイドの視点から、KARTE Friendsの事業をより良い方向に導くためにどういうことをすればいいか(その中でどうKARTEが活用できるか)という視点の変換にもつながっているようで、とても良い変化だと感じています。

社外的な変化

社外的な変化としては、やはりKARTE STARへの応募、表彰がKARTE Friendsの社内評価にもつながっていることです。下記のような声をいただきました。

・KARTEの取り組みの内容を十分に社内でシェアできているわけではなかったので、受賞を機にいろいろと知ってもらえた。
・別のグループやプロダクトのチームからも「おめでとう!」と連絡が来た。
・事業部全体に発信することで、多くの人から反応があり、個別に話しかけてくれる人も多数いた。
・今期の成果については社内でも表彰されていたので、社内に続いて社外からも評価され、あらためて社内が盛り上がった。

表彰後だけではなく、応募に至る過程においても良い影響があったという声もあります。

・エントリーのためにこの一年の取り組みを整理したことで、一連の取り組みがしっかりとビジネス成果につながっていたことがわかった。
・複数人で一年の振り返りをする機会となり、チームでの認識や価値実感をあらためて言語化できた。また、今後新しいメンバーがKARTEチームに加わる際に理解度を高めるのに役立ちそう。

KARTE STAR 2023受賞企業のバナー
KARTE STAR 2024受賞企業のバナー

日々奮闘しているKARTE Friendsの評価につながってほしいという想いから始めたKARTE STARが、活動の振り返りの機会となり、複数人での認識の共通化につながっているというのは、始める前には想定していなかったことで、嬉しい誤算でした。

悩んだ期間が長かったKARTE STARという顧客アワードですが、始めてみると、いくつもの良い影響があり、始めて良かったと感じています。とはいえ、まだ3回目の取り組みですので、これからも改善を続けて、KARTE Friendsがより社内外で評価されるようにしていきたいと考えています。

また、顧客アワードを始めてみて、他の会社でも実施されている顧客アワードの存在を多数知ることとなりました。さまざまな工夫がされているアワードが多く、勉強になっています。このような取り組みをすると良いよというアドバイスがありましたら、ぜひ教えてください!

最後に、KARTE STARという名前に込めた意味についてご紹介します。KARTE STARは、「輝いている人を表彰する」ということ、そして「星はみんな違ってみんな輝いている」ことから命名しました。アワードであるため、GOLD、SILVER、BRONZEと表彰のランクを設けていますが、KARTEを活用してCX向上に奮闘する仲間はみんな輝いています。これからもエンドユーザーのCXを向上する仲間として、一緒に進んでいきましょう。

KARTE Friendsのみなさま、KARTE STAR 2025のエントリーは11/29(金)までです。一年の振り返りに、チームでの認識合わせに、ぜひご応募ください!


プレイドでは、マーケティングチームを含め、多くのポジションで仲間を募集しています。マーケティングチームやプレイドで働くことに少しでも興味を持っていただけたら、ぜひご連絡ください!



KARTE STARのドキュメンタリームービーもあります。KARTE STARについてより詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。


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