女を振るにもルールってものがあるだろ、バカ
*この記事は、WEB天狼院書店で連載していたブログ「川代ノート」の再掲です。
*この記事はフィクションです。
「好き」の残骸が、まだあちらこちらに散らばっていた。とても寒い冬の夜だった。マンションの廊下から漏れる光で、薄ぼんやりと部屋の中が照らされているのが嫌で、ドアを閉める。蛍光灯の光の線が細くなって、そして消えていった。そのまま背中を玄関扉に預ける。はあ、とため息をついてしばらくもたれかかったまま、真っ暗な部屋の中でじっとしていた。
なんでだめになっちゃったんだろう、