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2022年1月の記事一覧

コミュ障はコミュ障と言われるからコミュ障になるのだ

この記事は、WEB天狼院書店で連載していたブログ「川代ノート」の再掲です。 小学生の頃、私はクラス内カーストの最底辺にいた。 おとなしく、運動神経が悪く、暗い。いつも教室の隅で、ノートに絵を描いている。そんな子供を想像してほしい。周りに人間が集まってくるはずがない。 いわゆる「オタク」というやつだったんだろうと思う。周りからすれば。子供という生き物は、残酷である。子供は、ドッジボールをするでもなく、教室の中でおとなしくしている人間にたいし、純粋な軽蔑を抱く。 カースト最

女を振るにもルールってものがあるだろ、バカ

*この記事は、WEB天狼院書店で連載していたブログ「川代ノート」の再掲です。 *この記事はフィクションです。 「好き」の残骸が、まだあちらこちらに散らばっていた。とても寒い冬の夜だった。マンションの廊下から漏れる光で、薄ぼんやりと部屋の中が照らされているのが嫌で、ドアを閉める。蛍光灯の光の線が細くなって、そして消えていった。そのまま背中を玄関扉に預ける。はあ、とため息をついてしばらくもたれかかったまま、真っ暗な部屋の中でじっとしていた。 なんでだめになっちゃったんだろう、