「楽しくなくちゃ意味がない」
今週末6/29、30はアジアで活躍するレゴ®シリアスプレイ®メソッド認定ファシリテータが一同に会するAsian Community Meeting2024(ACM)が東京で開催される。私も参加予定のため、少しでも英語を使ったコミュニケーションに慣れておきたい、と思い5月からマンツーマンの英会話レッスンに通っている。昨日で2カ月間、計10回のレッスンが終了した。今回はそのレッスンを通して色々と考えたことを書いてみる。
なお、私が通っている博多駅直結の英会話スクール・ランゲージハウス福岡は博多駅地下にあり、利便性は非常に良い。かつ、コワーキングスペースも併設されているため、何か仕事や作業をしたいと思った際にも非常に便利だ。コスト的にも良心的なので、是非色んな人にオススメしたい。
アメリカの教育の話
私の場合、毎回のレッスンはアメリカ人講師もしくはカナダ人講師とのフリートークであった。テーマはその時々で趣味の話や文化の話など色々な話をすることができた。しかしながら、自分の仕事柄一番多かったトークテーマは「教育」についてであった。
地域間格差
まず、アメリカでは州ごとに大きく教育のレベルが異なる。なぜかというと、その地域がどれだけ教育にお金を使うかが全く異なるからだ。たしかに、日本と違って連邦制がとられるアメリカでは教育に関する制度は州ごとに委ねられている。子供たちの学びを最優先する地域ではそれだけ素晴らしい設備や教育制度が整っているが、そうではない地域は教員の質も含めて全くと言っていいほどその要素に欠けているという。講師曰く、その地域の割合はアメリカ全体見ると半々くらいとのこと。アメリカの教育は主体的でよりクリエイティブなものだと思い込んでいたが、全てがそういうわけでない。
academic background
また、学歴の話にもなった。英語で学歴とはacademic backgroundである。「アメリカは学歴に関係なく、完全な実力社会だよね?」と自分は思い込み質問したのだが、実際は全く異なるようだ。アメリカでも大学の知名度(name recognition)による差は明確にあり、その後のキャリアや仕事にも大きく影響するとのことだ。ある意味大きなカルチャーショックだった。
「勉強する」と「学ぶ」の違い
教育の話をする際にいつも思っていたのが、会話でよく使われるstudyingやlearningにはあまり「勉強」という意味を感じないということだ。もちろん、日本語訳では「勉強」になるのだが、どちらかというと「学ぶ」という意味合いが強く感じられる。一般的に、勉強=受動的(文字通り強いられるもの)、学ぶ=能動的(孔子が言ったとされる「真似ぶ」からきており、主体的に動くもの※諸説あり)と言われることが多い。
出会い×対話
たしかにその通りではあるが、最近私がよく思うのは「人との出会い、対話を介するかどうか」である。
要は「一人で黙々と机に向かうこと」は勉強であり、「人やモノ、事と出会い、語り合うこと」が学びである。あくまで私個人の考えとして、自分を律して、机に向かうことももちろん大事ではあるが、日本ではその色があまりにも強すぎると感じている。それよりも、学ぶことの喜びや楽しさは概して出会いや対話の中でこそ生まれるのではないだろうか。実際、机に向かって英語の勉強をすることも嫌いではないが、毎週のレッスンで対話を重ねることで色々な価値観に触れ、自分の世界が広がることが私はこの上なく楽しかった。
また、最近では時間さえあれば積極的に校外研修に参加するようにしている。たくさんの人との出会いや新たな発見、仕事へのモチベーションが得られ、メタ認知が高まるからである。その際、研修会後のお礼のメールでも「とても勉強になりました」ではなく、「とても大きな学びとなりました」とよく書いている気がする。
言葉の影響力
教育現場では細かな言葉遣いや表現の一つ一つが子どもたちの成長に大きな影響を及ぼす。だからこそ教員は子どもたちに対して「勉強しなさい!」ではなく、「学び」の意欲を掻き立てるように「○○って面白くない?」「これについてどう思う?」と常に楽しそうに語りかけるべきである。
学ぶことは楽しいこと
講師も言っていたが、何事も「楽しくなければ意味がない」。自分もその通りだと思う。しかし、日本は特に勉強!勉強!と強いる場面が多い気がする。子供たちにはぜひ学ぶことが辛く、苦しいものではなく、間違いなく楽しいことだと感じてほしい。その為にはまず大人が学び続けることを全力で楽しみ、子ども達にも楽しい!面白い!と思えるような学びの環境を作ってあげることが重要である。英会話を通して色々な話をする中で、それこそが我々教員のミッションだと改めて感じた。
今週末はたくさんのLSPファリシテータと出会い、魅力的な学びが数多くあるに違いない。とても楽しみだ。
There’s no meaning if it's not fun!!!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?