「自分が悪い」って周りも自分も傷つけるんだ~邦画「いとみち」を観て~
MCUが大好きな私は、ヒューマンドラマとジャンル分けされている洋画も大好き。最近は、MCUのドラマと、来週公開される「ブラックウィドウ」のために、もうずっと朝から晩までそわそわ落ち着かない。体調を整えておかなければ!
こんなワタクシですが、邦画を観ないわけではない。
この前は、「いとみち」を観てきた。
邦画なら、その前はバカリズムの「地獄の花園」。
バカリズムなら、「架空OL日記」もドラマの時から観ている。
他の監督なら、三谷幸喜の映画も大根仁の映画も何本か観てきている。
アニメだって観るのよ。
私がどうしても観たいなと思ったら夫を誘うし、夫の「観たい」について行く時もある。
ええ。ええ。わざわざ映画館まで行きますとも。互いの時間の都合がつけば。
いくつか感想を残しているものはあるはずだけど、毎回こまめに感想を書かないのは、ぐわんぐわんに心を揺さぶるタイプの作品ではないからで。書きにくいだけで、泣いたり笑ったり、かなり楽しんでいる。
「いとみち」は、青森の中でも田舎の女の子の話。
お母さんが亡くなって、お父さんと、母方のおばあさんとの三人暮らし。田舎の中でも田舎っ子が故の訛りの強さで、高校では余計に大人しく、人とうまくコミュニケートできない。
田舎者な自分がイヤだけど、青森市のメイド喫茶で働くうちに、いろんな人間関係を作って、得意だった津軽三味線を復活させる。
印象的だった言葉があったので、それをどうしても書きたくて。
「わぁが悪いって、おめぇもみんなも全員傷つく」
主人公‘いと’が言われる。
自分のせいで騒ぎになってしまったから、申し訳なく思った‘いと’が自分が良くなかったんだと言う。「自分が悪い」って、私もよく言うし、思ってきた。
でもそれは、同じ立場の人たちや周りの大切な人たちを傷つけるんだ。
自分自身もね。
……ああ。そうかもしれないな。
と納得すると、その後泣くのをこらえてアップルパイをほおばる‘いと’の喉の苦しさを感じてしまって、代わりに泣いちゃった。
仲の良い人同士で、「そんなこと言わないでよ」って言える間柄ならまだ良い。でもそうじゃない時に、「自分が悪い」って言葉を発する時には気をつけなくちゃなあ。
明らかに誰か別の人や何かのために自分が失態をおかしたら、それをフォローしてくれる皆に、「自分が悪い」って言うんじゃなく、「ありがとう」って言おう。
そして自分が何をされたのか、客観視して自分を主張できる自分でいたい。きっとそれが自分や周りのためだけでなく、次の世代に何を残すかにつながっていくのだろう。
何かや誰かを批判とかより、自分の立場を主張する意味を考えた。
そんなにストーリーに意外な展開はないし、‘いと’は物静かだし、テンポもすごくゆっくりで、なんなら津軽弁が聞き取りにくい。
「なんでこれを観に行こうと思ったの?」夫に聞くと
「だってトヨエツが出るんだもん」と言われた。
えっ。
夫はいつの間にトヨエツファンなのだ。
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