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好きなタイプや相性って何をどの程度、表現するか、なのかもしれないな

 どこかに共通点はあるのだろうか。

 映画でも漫画でも、好きなキャラクターができた時、そして身近な人たちを思う時、どうして好みなのかなって考えてしまう。

 好みがバラバラな気がしちゃって、「こういう人!」ってハッキリと言えないから、何で好きなんだろうって。
 以前、「仙人系男子」が好みのタイプのようですよって、ネットで診断が出ていたけど、仙人系て。何なのよそのカテゴリー。ピンと来なさ過ぎて、あんまり嬉しくない。
 落ち着いていて、達観したようなタイプだそうで。恋愛にもあまり興味がないとか。
 うん。確かにそうだけども。私自身もキュンキュンするのも恋バナも好きだけど、多分その辺はドライな方。男らしい色気とか、カッコ良い容姿とか、気取ったやり取りとか、相手を好きにならせようみたいな台詞とか、全然響かなくて。夫もドライだから相性が良いのかな。
 
 こういうこと言って喜ばせよう、より、僕はこんな気持ちって言われる方が好きなのかも。もちろん相手への思いやりは欠かせないけど。

  好きなタイプの人が漫画で描かれていると、簡単にその漫画も好きになるもんだ。好きなタイプなんかいなくたって、好きな漫画は好きなんだけど、好きなタイプがいる、ってのめり込みやすい一つの要素みたいだ。

 と言っても、好きなタイプって、そう簡単には出てこない。

 小学生の頃も漫画をたくさん読んでいて、好きなキャラクターはたくさんいたけど、好きなタイプはいなかったかなあ。

 中学一年生の時に、「めぞん一刻」の五代君が好きで、トレーシングペーパーに好きな表情をたくさん書き写してニヤニヤしていた。でも別に顔が好みとかなわけでもなくて。内省的で照れ屋さんなところが良くて、好きだと思うと、表情まで好きになっていく。

 その次は、「CIPHER」のハルが。コンピューターに精通していて、言葉がすごくまっすぐで、本当はちゃんと考えている印象。

 最近は、「鬼滅の刃」の伊黒さん。賑やかに話すわけでもないし、目立つタイプでもなく、心に抱えているものが大きすぎる。だけど、心の中を、素直に言葉にすることはできる。いざという時にはちゃんと力になる。

 賑やかでオープンなタイプではないけど、個性を感じられる人。話してみればそれほど抵抗なく、素直に自分の心を言葉にする人って、私の好みらしい。

 漫画家さんで言えば、今、もっとも好きなタイプの漫画を描くのは、田島列島さん。好きな漫画家さんは他にももちろんいるけれど、彼女の描くシンプルに見える線が好き。

 起きている出来事と、当人たちのテンションとのバランスも、すごく現実的で好み。 

 中でも好きなのは「子供はわかってあげない」で、これに出てくる「門司くん」がめちゃめちゃ好き。

 告白シーンは少女漫画っぽくない。妙に照れたり、シリアスでカッコよかったりもしない。コミカルだったりもしない。二枚目とも三枚目ともつかない。勇ましく鼻息荒いわけでもなくて、劇的じゃなくて、かなり「良い」(個人の見解。ただの好み)。これは書き抜こうとすると、著作権は大丈夫なのかと心配するくらい、何ページかに及んでしまうからはばかられる。

 うんうん悩んで一か所だけ。

「なんだか自分がイイものに思えてくるよ」「もじくんはイイものだよ」

 サクタさんも可愛くて大好き。このやり取りをする二人がとっても可愛い。好きな人に肯定されるわけだから、舞い上がる気持ちと共に、自分のことも好きに思える。

 その辺の言葉のチョイス、田島列島さん抜群だなあ。気持ちを持って行かれちゃう。

 自分の好みをさんざん書いてきてしまった。(めっちゃ楽しかった!)

 そこから考えてみて。実際に会話を交わしたり文章を読んだりする時。言葉の使い方、どの気持ちを表に出すかが、人それぞれの好みや相性なんじゃないだろうか。

 門司くんの魅力を語る時、彼の言葉選びは欠かせない。

 寝言が可愛すぎるので、それも載せておこう。 

 これはですね 「コム」と言って… ガムで出来た米なんです。

 意味はない。
 寝言だから。
 わけがわからない。

  これが門司くんの魅力だ。この台詞、私にとっては、ちょっと鼻血がたらりと出そうなくらい可愛く感じる。


#エッセイ #マンガ #好きなタイプ #めぞん一刻 #CIPHER #鬼滅の刃 #子どもはわかってあげない #門司くん #表現

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かわせみ かせみ
読んでいただいて、ありがとうございます! 心に残る記事をまた書きたいです。

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