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冬の始まり

 カウカウカウカウ……。

 私にはそう聞こえている。

 我が家の上空この辺り一帯は、白鳥が渡る時の通り道になっているようで、冬の始まりを告げる合図として私は受け取っている。

 この日曜の朝、起きたら聞こえた。

 カウカウカウカウ……。

 あ。
 冬が来たんだ。

 遠方にある公園にちょっとした目的があって、二人で散歩しに行った。

 車が信号待ちの間、近くの林に飛び立つカケスが見えて感激する。林も寒そうだな。

 車を降りてコートを羽織りながら実感する。
 秋の終わり。冬の始まり。

 ここの公園の一角はまだ秋が残っていた。

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 別の場所で。
 柿もまたこの季節の象徴。

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 雪が降るから、雪囲いや雪吊りが近所でも始まっている。五十肩の私はすごく気が進まなくて、でもやらなくちゃなあ。

 公園の雪吊りはその姿もキレイだな。

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 木の上の方から、シジュウカラかな。鳴き声が聴こえる。

 落ち葉もまだまだ美しい。

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 地面を美しく彩るために、木は葉を落としているんじゃないかとすら思う。けどふと「当たり前か」と気が付く。葉は養分になるんだった。土に落とす意味はちゃんとあるんだ。そう思うと、枯れ木も最近は愛おしく美しく見えてくる。寒々しいだけの風景と思っていたけど。私も年齢なのかしら。
 葉を落としたそれぞれの枝ぶりは素朴で個性があり、自然の摂理に潔さを感じる。

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 じゅうたんみたいに敷き詰められた上は。

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 ちょっと前まで、この葉で木が覆われていたんだ。
 悪くない景色だなと思う最近。


 年末に向けて、そして冬本番に向けて忙しくなってきた。やらなければならないことがどんどんたまってきて、全部放り出したくなっちゃう。記事も下書きにたくさんたまっていて、困ったなあ。
 とりあえずこの後もう少し皆さんの記事を読んで回ったら、庭に出よう。

 

#エッセイ #白鳥 #写真 #晩秋 #初冬 #落ち葉 #枯れ葉 #柿 #雪吊り


読んでいただいて、ありがとうございます! 心に残る記事をまた書きたいです。