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趣味の話も創作への取り組みも、伝えたい気持ちがみなもと~メタモルフォーゼの縁側~

 できるだけ観た映画は記録のために感想を書いて載せておきたい。しっかりと考察できていなくたって、気持ちを書きとめて見返せるようにしておきたい。
 と思っていたけど、書けていない感想も多い。特に邦画に関してはリアルに感じつつ、自分の中で少し距離がある。

 今回は感想書きたい映画だった。


 以前、「この漫画が大好き」と感想を書いたことがある。
 プロフィールにも書いているくらい好き。
 終わり方が「あら終わっちゃった」って、途中でストンと幕を下ろされたように感じたのだけど、今となってはそれもまた一つの表現として良いなと思う。


 入った本屋で、ぐう然見かけた漫画の表紙が気に入って買ったら、BL(ボーイズラブ)だった。そんなおばあちゃん役をやったのが宮本信子さん。
 その本屋のバイトをしていたBL漫画好きの役の子が芦田愛菜ちゃん。

 二人の友情物語でもある。

 趣味の話が合うと、年齢差60くらいも超えてくるようだ。

 それはSNSできっと多くの人たちが感じていることだろう。

 noteでも個人的に言葉を交わす人が出てくる。
 最初は何かの縁で出会った記事にスキをつけ。コメントをつけ。

 ツイッターは私にとってはまさに温度高めな趣味の場所。
 MCU(マーベルシネマティックユニバース)の映画やドラマの感想でもり上がるのが楽しくて仕方ない。この興奮を誰かと話して分かち合いたい。あの人ってこうだよね。この場面、すごくなかった? あのセリフ、泣くわあ。あの場面腹立つ。なんなのあの人。この人出てきたね!
 って。

 言いたい。
 めっちゃ言いたいし人のも見たい。
 もう気が済むまで。

 同じ趣味の人とそれについて互いに話を聞いたりしゃべったりって、すごく楽しいものなんだ。

 私は映画の趣味が似ている人を常に欲している。

 noteで映画の感想を書いたら、その映画を観た人の感想を読みに行く。せっかく観たのだから楽しんだもん勝ちと思っているので、似た感覚を持っている人を探しに行く。
 その人が過去観た映画もチェックする。

 これがねえ、観たいと思う映画の感覚が似ている人って意外と少ないのね。
 本や漫画やゲームもそうだろうけど、何かが好きったって広すぎて、「うわあ。この映画一本以外は、ほぼかぶらないわあ」って人、多い。

 だから映画の楽しみ方や好みが似ている人と出会うと心おどる。何度でもそこを反すうしたい。

 「メタモルフォーゼの縁側」の一番の共感できるところはそこかな。
 いっしょに好きなコンテンツの登場人物だけでなく、ピンポイントのシーンを話しながら通じる瞬間てなんて楽しいんだろう。


 そしてもう一つのテーマ。ここに、文章や絵を載せている人たちならわかるだろう「創作」の意味について。

 楽しく描けたら良いんだとか、勇気を出す一歩目とか、評価が怖いとか。

 うららちゃんを見ていると、「つくり出す」を感じて胸が苦しくなる。
 私なんて。って思うよね。
 それでもその場に参加したいよね。
 参加してみると場違いだったっていたたまれなくなったりもするよね。

 100円の投げ銭が情けなく感じることもあるだろうけど、初めての時ってすごく嬉しくなかった? 私はもう夢のようだった。自分の文章にどこか心動かされて、わざわざ応援してくれる人がいるんだ。って。
 漫画では大事にしたいとかみしめているのかなと解釈したけど、映画では「情けない」って泣いていた。

 金額とかじゃなく、自分の勇気のなさに対してなのかもしれない(映画独自のシーンから)。
 だけどうららちゃんよ、気持ちわかるけど情けなくなんかないよ。
 産声を上げた彼女の手、思いは今後どんな風に生かされていくのかな。

 創作の醍醐味は「伝えること」なんだろうなあと受け取った。マンガではそこがそれほど強く描かれていない気がするけど、映画だとよく伝わった。

 だれかに届けたいと思う気持ちが創作につながる。特定のだれかって、決まっているわけじゃなくても、この文、こういう人に届けば良いなあと何となくターゲットを決めている場合ってないだろうか。そういう人たちに伝わってほしいなあって思う。

 観終わってから改めてマンガの方も読んでみて、雰囲気とか解釈とかやっぱりちがうなあと私は感じたけど、それぞれに良かったなあ。



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かわせみ かせみ
読んでいただいて、ありがとうございます! 心に残る記事をまた書きたいです。

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