新しいヒーローの誕生に立ち会った喜びに興奮した~シャン・チー~
自分なりの考察をしたり、解釈を楽しんだり。あーだこーだと考えるのがMCU(マーベルシネマティックユニバース)の楽しみ。のはずだけど、今回は「スカッとして終わった!」。
ただのカンフー映画だったらどうしようかと思った。
カンフー映画はカンフー映画として楽しいのだけど、今回はMCUなので、そういうジャンルと分けてほしくて。
その要素はあれど、カンフー映画ではなかった。
そしてアクションシーンがカッコ良かった。アクションシーンが長尺でも、キレッキレで見ていて爽快。ずっとビシバシやってて。ってくらい飽きない!
「アベンジャーズ / エンドゲーム」が終わって一段落したMCU。
これ以上どうなっていくのかと楽しみでもあったし、これ以上面白くなれるのか少し不安でもあった。
「その後」の一番初めは「スパイダーマン / ファーフロムホーム」。「エンドゲーム」のその後ではあったけど、余韻をおおいに引きずった雰囲気。そりゃそうよ。観ているこっち側も、余韻残してくれと思っていたので。だって失ったヒーローたちの存在が大きすぎて。喪失感からまだ立ち直っていなかった私たちなのだ。
「ブラックウィドウ」は、ブラックウィドウとして活躍したナターシャが、ある期間、どのように過ごし、彼女の背景にはどのようなものだったかを知る映画。
今年に入ってから、ドラマもたくさんあった。「ワンダヴィジョン」「ファルコン&ウィンターソルジャー」「ロキ」。
そこで、その後の皆の姿が「今後どうなっていくのか」を考えさせられた。
「ロキ」は個人的には、とてもエモーショナルに心揺さぶられるものであったけど、確かに今後の展開を思わせたし、かなり重要な作品だった。
MCUは、こういう方向で行くのねって。
それはまるで、MCUのプロデュースをしているケヴィン・ファイギが、たくさんの脚本の候補から、好みのたった一つを選んでいるメタ表現のよう。
それぞれに気持ちも考察も盛り上がって、過去のことと未来のことをつなげて考える楽しみもあり、なかなかしんどい作業でもある。
*すこーしだけネタバレあります
でも「シャン・チー」は、「エンドゲーム」後の世界ではあるけれど、明らかに「次のフェーズ入ってますよー!」の内容だった。
真新しいヒーローが誕生した。アクションもずっと爽快だったし、終始サッパリした友情のやり取りがある。
初めての、アジア人の活躍がこんなさわやかにカッコ良くできていたなんて、感激だ。(願わくば日本人も今後多くの活躍を!)
父親越えの映画にしても、女性も強いし、女性も同等に訓練を受けられる最後のシーンも印象的。
「ブラックパンサー」のワカンダを思い出すシーンもたくさんあったし、アジアのイメージってこうなんだろうなあと、面白く観た。
終盤は、CG以上にファンタジーに気を取られ、さらには怪獣映画みたいになっていたけど、それもまたそういうイメージなのかなあと。
いずれしても、新しいヒーローの誕生に立ち会えてワクワクしちゃうのだ。
ところで「シャン・チー」に関連のネットニュース。タイトルが「マーク・ラファロは、ネタバレをしてしまったのかもしれない」に笑った。
ちょこっと出演しているから。
私はハルク演じているマーク・ラファロというより、ハルクに変身していない時のブルース・バナーがすごく好き。でも彼は、ネタバレ厳禁のMCUにおいて、言ってはいけないことをボロボロとこぼしてしまって、偉い方たちに大目玉を食らうそうだ。その側面だけ、ちょっとブルース・バナーっぽくて好きなんだけど、でも怒られないようにとヒヤヒヤしてしまうのに、またやらかしちゃったみたいだ。しかも本人、無意識。
私は少々のネタバレは平気だけど、みんなに怒られないように気を付けてね~~!
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