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お笑い、テレビ番組、漫画、本、ゲームなどの感想、紹介

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映画や音楽以外で、好きなものの「感想」がちょこちょこたまってきたので、まとめました
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#コンテンツ会議

お菓子作りを試行錯誤したくなる〜ブリティッシュベイクオフ〜

 料理を作る時、どれほどレシピを見て作るだろう。  縫物をする時、どれくらい作り方を参考にするだろう。  昔なら本や雑誌を買い、広げながらその通りにする。今ならネットがあって本当に便利よね。何を作るにしてもバリエーションが豊富で、料理など勝手にレパートリーが増えた気分になって楽しい。  服を作るのは家庭科の時間に機会があるくらいで、あまり好きではなかった。手芸も、人目を気にしないガサツな縫い目だったし。  20代半ば頃から縫い物が好きになった。パッチワークや簡単な刺繍で色

唐突に、日常の風景が愛おしくなった~ブラッシュアップライフ~

 調べたらずいぶん前からけっこう観ていた。バカリズム脚本のドラマ。  夫も好きだからいっしょに観ているとそうなったのだろうか。シチュエーションコメディや映画も楽しんでいた。  中でも「架空OL日記」の脚本に、なんとなくバカリズムらしさを勝手に感じている。  存分に日常の空気感をかもし出す。特別な事件とか感動的な展開、衝撃がなくたって日常ってこんなもんだ。少し退屈になることもある。特に大画面で観ると。でもなんだろう。このテンポは他で見られない。皆の個性やあるあるならぬ「あり

その子の持つ気質や特性は、愛されてほしいな~緘黙症を知っていますか~

 池田エライザ可愛らしいなあ。と思っただけだったのに、そのドラマを観終えてしまった。根気が続かないからマーベル関連のもの以外はあまりドラマを観ないはずなのだけど。  だいぶ漫画チックでコメディだなと思ったら、漫画だった。「古見さんは、コミュ症です」って漫画あるのね。夫が早速買っていた。  高校生役が20代半ばの池田エライザって無理があるのでは。なんて心配は無用。だって同級生にまっすーとか溝端淳平とか城田優とかがいるのよ。  池田エライザ演ずる古見さんは基本的に喋らない役。

お笑いを観ながら考える~それだけじゃないけど「好き」は続ける原動力の一つ~

 ただ楽しく大笑いさせてもらっているだけなのに、そこには私の知らない本気の世界があるから、お笑いについて書くのは遠慮や恐縮が伴う。  それでも感銘を受けて、時々どうしても書いてしまう。  「本気」は、笑えたら笑えるほど、その中に紛れてしまう。創り出すものへの真摯な思い。面白いと思うことへの信念。続ける原動力は、「好き」な気持ち。  昨年末のM-1も、大笑いした。  漫才なのか云々の議論には、悲しくなるようなものも多かった。  その議論の中にあるのは、「誰かの思う漫才」かど

歳を重ねることを受け入れながら、ちょっとだけ抗うのが良い~父は80の手習い~

 今年80歳で定年退職した父が、この春から母にピアノを習い始めた。  手先が器用なわけではなく、いつか昔に経験があるわけでもない。  なのにピアノを始めた。始める前はいやがっていた様子の母も、いざ父がピアノに向かうと、まんざらでもなさそうだ。  それまで経験もなく、器用でもないわけだから、「ドレミファソラシド」すら上手く弾けない。  「いつやめるかわからないよ」と言っていたけど、母と電話すると時々ピアノの音が聞こえていた。  そして数ヶ月経った最近、「バイエル始めたの

その人の持つ魅力を映像にできたら~何歳でもその年齢の魅力を~

 夫も私もお笑い芸人が好きだけど、それぞれ好みはもちろんある。そして、夫自身が気づいているかどうかわからないけど、夫は、くりぃむしちゅー有田の番組を積極的に観ている。  さては好きなんだな。  この前も、「有田プレビュールーム」って新番組を観ていた。早速だ。  番組自体は、タレントたちがやってみたい企画をプレゼンしにくる。それをシリーズ化するかどうか、有田が決める。それだけなのだけど、個人的に気に入った企画があった。  藤田ニコルが持ってきた「女の子を可愛く撮る」企画

お母さん目線で、若い人たちを応援し、危うさを心配する

 1万人の中の9人が決定した。  先日書いたNizi Projectのメンバー。  最終結果は9人となった。  前回は、J.Y.Parkの言葉が表現力豊かで、審査する側として、される側の気持ちを思いやる姿勢が胸を打つと書きたかった。  今回は一部のメンバーたちから思うこと、40代後半の私の目線から書こう。  全員それぞれに個性も強くて可愛くて、格別にお気に入りの子もいるのだけど、気になる二人がいる。  「気になる」のは、文字通り「気になる」のだ。それはもう可愛いだけじゃな

言葉を大切にしている二人の対談を観て

 30年以上も前の中学生の頃、「コピーライター」という言葉と出会った。CMに出ている不思議な雰囲気の人が「コピーライターをしている」という。「こういう言葉を考え出した人だよ」とCMやポスターを見て説明された。それが糸井重里だった。  でも私には縁のない世界の人。と思って次に認識したのは、「ほぼ日刊イトイ新聞」を見た時。息子ができる前だったかできた頃だったか。17年くらい前のことだ。「おしりかじり虫」で有名なうるまとでるびさんが、子育て一コマ漫画を載せていた。夫がそれを見つけ

「自分」という実体についての考え方~みうらじゅんの講義から~

 「最後の講義」という番組を観た。その日は、みうらじゅんによる講義だった。  60歳になったということで、赤いちゃんちゃんこを着て現れたみうらじゅん。1970年代のオイルショックに引っ掛けた「老いるショック」について話し始めた。  「40代の頃に、もう四十肩ですよと言ったら、50代の井上陽水に‘僕は五十肩だよ’と言われた」  と言う。  こういう話をしている時、年上の彼らはそういったことに得意げなのだから、体のことを言われても、むしろ「スゴイ!」「いよっ! 待ってました!」

表現てこういうことなんだよなと感じる~J.Y.ParkのNizi Projectが面白い~

 「スッキリ」(日本テレビ)のNizi Projectを時々観る。  朝は横になっている日も多いのだけど、少しでも体調良ければ、忙しくしているものなので、「必ず観る」と、どっしり座って観るわけではない。ビデオに撮って観るほど熱心に「必ず観る」ものも最近の私はない。大好きなお笑い番組も多すぎて、毎回全部、とは追いついていない。朝は「コレ!」と決めているものもない。朝から真剣に世の中を考えるのがとてもしんどい日もある。  そんな時は呑気に楽しめるものを、ただ流している。  Ni

M-1を観終えて~皆がどこかで活躍できますように!~

 いやいや、ぺこぱは、今年最初の「おもしろ荘」より前に、「笑けずり」に出てたから!!  ーと昨夜、ツイッターのトレンドを観て思っていた。  笑けずりは、まだ名も知られていない若手芸人たち9組が共同生活をする番組だった。  最初のシーズンは漫才。次のシーズンはコント。  毎回ゲストとして、もうテレビで活躍しているお笑い芸人が来て指導し、宿題を出し、一組ずつ落としていく。  最終的に三組残り、トップを決めるのは視聴者。ぺこぱは、最終三組に残り、他の二組には差をつけられていた。

40超えて10年ぶりの漫才~お笑い芸人アンタッチャブル~

 以前からのお笑いファンであれば、その中の多くの人が衝撃を受けただろう。  「全力! 脱力タイムズ」にて、アンタッチャブルが復活した。  ここ10年ほど、二人そろってテレビで観るとか漫才するとかそんなシーンを観られなかった。  最初は、ツッコミの柴田の女性問題がきっかけだったのだが、それから後は復帰したものの、どうやら誤解を含んだスキャンダルなどに気の毒にも巻き込まれる。    17歳になる息子は、お笑い好きで事情がわからないと笑えないので説明し、M-1でどのような漫才を

同じ趣味、好みがあれば、歳の差を超えられるんじゃないだろうか! と思わせてくれる「メタモルフォーゼの縁側」

 60歳の年齢差の友人、てすごい。私の場合、年上だと108歳になっちゃうし、年下だとまだ生まれていない。    ネットを利用するようになって、年齢を超えた会話がどんどん交わされる不思議をふと噛みしめる瞬間がある。私にとって30代はもうだいぶ年下でエネルギッシュだし、50代より年上は感じる世界が広そうで楽しみ。noteでもツイッターでも、言葉を交わしながら、特に年下には、度々年齢差をこっそり感じている。あっそうか、立場が違うんだと我に返る。    それが、すっかりそんなものを忘