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【FF7-FF10考察】「空から来た災厄」はシンラ君説 Part2

Part1で上げた通り、FF7とFF10の繋がりに関しては各所で矛盾も指摘されています。
▶Part1はこちら
そういった矛盾を解決する考察を昔から温めてましたので、分かりやすいように時系列に沿って書いていこうと思います。基本的には執筆者の主観が多く入っておりますので、そこらへんは勘弁してください。

かなり長いので、目次を是非ご活用ください。

1)FF10-2のシンラ君に関する考察

FF10-2インターナショナル&ラストミッションでは、追加されたクリーチャークリエイトにおける敵および最強のクリーチャーとして変身したシンラ君と戦うことになります。
クリーチャー辞典に登録する際、一度は解放しないといけないので、再度仲間にするなら、必ずオメガウェポンを選択しておかないとなりません。

2)シンラ君とオメガとの関係

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上記の通り、FF10-2インターナショナルでは、シンラ君をクリーチャー辞典に登録する為には必ずオメガウェポンを選択しないといけないのです。
これはシンラ君とオメガには切り離せない関係があることを示唆しているのでは無いかと考えます。

FF7シリーズに詳しい方であればピンときている人もいると思いますが、FF7 DIRGE of CERBERUS(DC)において、オメガという存在はかなり重要なファクターになります。
そして、DCにおけるオメガとカオスの概念は以下のとおり。

オメガ(Omega)
星が終焉を迎える時に現れる、「清き命より生まれしウェポン」。終焉を迎える星の全ての命を集めて宇宙へと旅立つ、命を終わりから始まりへと導く生命の箱舟。本来ならば星の終焉が来るまで覚醒する事はないが、DGは純粋なライフストリームを集めて「星の終焉」を擬似的に再現させてオメガを復活させようとしている。
カオス(Chaos)
星が終焉を迎える時に現れる、「命の淀みより生まれしウェポン」。星の命を刈り取り、その命をオメガへと導く存在である。ヴィンセントのカオスはこれと同一の存在であり、かつてルクレツィアが実験によって瀕死状態に陥ったヴィンセントを救うためにエンシェントマテリアと共に宿したものである

とのことです(Wikipedia参照)。のちに記載しますが、シンラ君、オメガ、カオス、そしてエボンジュ、この4つが非常に重要になっていきます。

3)世界のエネルギー問題

FF7の世界観では世界のエネルギー問題がストーリーの重要なファクターです。現代社会でもそうですが、テクノロジーと電力需要は切っても切り離せません。

4)FF10の世界でもエネルギー問題が発生

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FF10の作中でも語られるとおり、夢のザナルカンドは過去のザナルカンドを元に召喚士が再現したものです。
エボン教の秘密がバレた後のFF10-2の世界では機械(マキナ)を肯定する世の中へと時代が急速に変化していっています。

過去のザナルカンドでは高度なテクノロジーを有していることが見て取れます。そして、過去のザナルカンドの情報はスフィアの映像として残っているので、一度知ってしまった以上、そのような都市を再建しようするのが人間ですよね。
しかし再建しようとなると、とてつもない電力が必要になります。高まる電力需要に対して供給が明らかに足りないことは明白です。

5)幻光虫の魔晄エネルギー化

「星の生命エネルギーの循環」として、幻光虫=ライフストリームであるというのは、マニアに間ではよく知られた話です。
FF10の世界で高まる電力需要の答えとして、幻光虫を魔晄エネルギー化し電力として利用するという仕組みが開発されたのではないかと考えます。

しかし、それはあくまでも「星の生命エネルギー」であることには代わりなく、それは裏を返せば、魔晄エネルギーを消費するほど星が弱っていくということでもあります。

6)シンラ君、宇宙へ

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シンラ君の略歴を見てみましょう。

後に『星の研究』をするためにカモメ団を脱退した後、異界の奥より画期的なエネルギー源である『魔晄エネルギー』を発見し、その後、アルベド属のリンの協力を受けて宇宙船を開発し、他の惑星へ飛び立ってその星で神羅カンパニーを築いた。FF7に登場する神羅カンパニーの始祖となった。

魔晄エネルギーを実用化したのはシンラ君なのです。しかし、どうしても星の生命エネルギーを消費するというリスクは避けられません。
そこで、考え付いた方法が宇宙へ行き、他の星の魔晄エネルギーを持ち帰ってくればいい訳です。
月にエネルギー資源が眠っていると言われているように、この辺も現実社会への風刺であるとも考えます。

7)魔晄エネルギーを持ち帰る方法

「持って帰ってきちゃえばいい」は分かるのですが、問題はその方法です。膨大な魔晄エネルギーを宇宙船で持ち帰るには無理があります。
そこで考案された方法がカオスとオメガなのではないかと考えます。

■カオス理論
星が終焉を迎える時に現れ、星の命を刈り取り、その命をオメガへと導く。

■オメガ理論
星が終焉を迎える時に現れ、命を集めて宇宙へと旅立つ生命の方舟。

ここが上記の「シンラ君とオメガの関係」に繋がってきます。シンラ君はオメガを研究する過程で、カオス理論とオメガ理論に行き着いたのではないか。
(ルクレツィア達が研究していたやつです)

命=生命エネルギーとするならば、要はカオスで刈り取ってオメガで運ぶということができることになります。

ダージュオブケロベロスの作中でも語られる通り、カオスとオメガはエンシャントマテリアによって制御することが可能で、しかも、因子として人の体に収まるほどコンパクトになるという、運搬するのにもってこいの、とんでもないメリットがあるわけです。

この方法を利用し、他の星の莫大なエネルギーを持ち帰ろうと考えたのではないかと考えます。

8)星の終焉の制御

しかしカオスとオメガにも問題があります。それは星が終焉を迎える時に現れる」ということです。要は星が終焉を迎えるギリギリにならないと発動しないのです。

そこで星の終焉を加速させるために利用したのがエボン=ジュなのではないかと考えます。

9)JENOVAの正体はエボン=ジュ?

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この部分はかなり懐疑的な方は多いようですが、私としてはジェノヴァとエボンジュは同一(のようなもの)だと考えます。
まず、よく言われているのが逆読みの風説です。

JENOVA ⇔ AVONE-J

このようにJENOVAを逆読みすると、エボン=ジュになるというものです。確かに似すぎていると思います。私たちの生きるこの世界でも、アラビア語などは逆読み(右から左へ)するので、宇宙からシンラ君たちが飛来した際に逆読みしてしまう可能性は大いに考えられます。ちなみに名付け親はガスト博士ですね。

エボンジュはユウナレスカの父親ですので「性別が違う」ということや、「そもそもエボンジュ死んでるじゃん」ということも指摘されますが、性別に関してはJENOVAの擬態化でも説明ができますが、これに関してはFF7-ADVENT CHILDREN(AC)でいう思念体が関係しているのではないかと考えます。
上記で「のようなもの」と記載したのは、エボンジュ本体ではなく、あくまでも思念体だからです。

セフィロスがクラウド達に倒され、ライフストリームに還元され、セフィロスの強い残留思念がカダージュのような思念体が生んだのであれば、エボンジュも残留思念強そうですし、倒された後に幻光虫に還元され、エボンジュやシンの思念体が生まれる可能性は十分にあるのではないでしょうか。

10)ジェノヴァとエボンジュの共通点

イファルナ(エアリスの母親):
「その姿は、亡き母の…亡き兄のものでした。それぞれに過去の幻影を見せるのです」

と発言していたり、他にも竜巻の迷宮で5年前に炎上したニブルへイムの光景を作り出したりもしています。

セフィロス:
「他人の記憶にあわせて自分の姿、声、言動を変化させるのはジェノバの能力だ」

このようにJENOVAには「過去の幻影を見せる」、「記憶の中の光景を幻覚にして再現する」、「相手の記憶の中の人物に擬態してみせる」という「記憶の再現」「幻覚作用」という特殊能力があります。

そして、もう一つの大きな特徴が「感染」です。
JENOVAは自身の細胞を感染させることで、感染者をモンスター化したり、ソルジャーにしたりすることができます。
さらには人格を乗っ取ったりすることも可能で、思想を統一化させ、一つの場所に集まる「リユニオン」という性質があります。

JENOVAの特徴をまとめると「記憶の再現」「幻覚作用」「感染し乗っ取る」「リユニオン」という感じです。
このJENOVAの特徴とエボンジュやシンの特徴を比較してみます。

■記憶の再現
エボンジュによる夢のザナルカンドの召喚。

リユニオン
シンはシンのコケラと化した身体の一部を回収するために戻ってくる性質がある。

幻覚作用
シンの毒気など、至近距離で遭遇すると幻覚を見たり、記憶の混乱が起こる。

■感染し乗っ取る
ガードを生贄にした究極召喚による召喚獣へ乗り移り。

上記の点から、JENOVAとエボンジュは酷似していると考えます。そして、エボンジュには文明を破壊するという特徴があり、これ利用し、星の終焉の加速を図ろうとしたのではないでしょうか。

11)この段階でのシンラ君の目論見

■エネルギーが足りない
■魔晄エネルギー発見
■エネルギーの使いすぎによる星の弱体化を予期
■大量のエネルギーを他の星から持ち帰りたい
■アルベド族と宇宙船の開発
■他の星へ向かい、エボンジュ(JENOVA)の思念体で星の終焉を加速させ、カオス、オメガ、エンシャントマテリアで輸送

そして宇宙へ旅立ち、生命エネルギーがありそうな星を見つけたのではないか。

12)古代種 vs シンラ君

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シンラ君一行は宇宙を旅し、魔晄エネルギーがありそうな星(FF7の星)を見つけたのではないでしょうか。魔晄エネルギー=生命エネルギーですので、草木や魚、動物さえいればいいはずだったのですが、その星には知的生命体(古代種/セトラ)が既に存在していたのではないでしょうか。

そしてシンラ君達は、星の終焉を加速させるために思念体(JENOVA)を解き放ちます。
思念体はエボンジュやシンのような特性を持っているので、すでにあるセトラの文明を破壊しようとし、飛来したその星に大きな傷をつけたのではないでしょうか。

星を守りたいセトラと、エネルギーを持ち帰りたいシンラ君、思惑の違う両者が争うことになったとも考えられます。
とは言え、元々高度なテクノロジーが存在していた星ではないので、セトラからしてみると「シンラ君達と戦っていた」というより「シンラ君達が解き放った思念体(エボンジュ・JENOVA)と戦っていた」という感覚だったのではないでしょうか。

13)シンラ君の敗北

セトラ神羅戦争の際、シンラ君達は解き放ったJENOVAをコントロールしきれず、飛空艇は破損し飛行不能に。かろうじて逃げ、生き延びたが、飛空艇の開発はアルベド族主体の技術のため、自分の星(FF10の星)へ帰る手段もなくなってしまい、その星(FF7)に残らざるを得ない状況になったのではないでしょうか。

14)古代種と人間 - イファルナの研究

古代種と人間は異なる種族ではあるが交配は可能。そして、FF7ではエアリスを「古代種の末裔の生き残り」と表現していることから「元はたくさんのセトラがいたが」ということが分かります。

さらに、イファルナのビデオによると「少数の生き残ったセトラたちがジェノバに勝ち、そして封印したのです」という記録が残っています。

そして古代種は「遥か昔から守護してきた存在」であり、各地に遺跡が残っている程度には繁栄していたことが分かります。

このことから

・元は大量の純血セトラが存在し繁栄していた
・JENOVAとの戦いで大幅に数を減らした
・人間の繁栄と多種族同士の交配により個体数が減少していった
ということが言えます。

しかし、私としてはここで疑問が浮かびます。

最初からセトラと人間という交配可能な異なる種族が同じ星に存在していたとするならば、その時点で血が薄くなっていないとおかしい。

ということ。そして

もし人間がその時代に存在したとするならば、いくらJENOVAとの戦いで古代種の数が減ってしまったとしても、人間もかなりの数が減っているはずです。そもそも「遥か昔から守護してきた存在」であるはずのセトラの民が、なぜたった2000年で人間に星の覇権を握られてしまったのか。

ということが言えます。

15)古代種と人間 - セフィロスの研究

そして、神羅屋敷の宝条の研究資料を見たセフィロスが
「だが、旅を嫌う物たちが現れた。その者は旅することをやめ、家を持ち、安楽な生活を望んだ。」
「セトラと星が生み出したものをうばい、何もかえそうとしない。」
「お前達の祖先は逃げ回り...隠れたおかげで生き延びた。星の危機はセトラの犠牲で回避された。」
という発言をしています。

この時点ではまだセフィロスは自分を古代種の末裔だと思っているので、セフィロス的思想で言えば「人間こそが災厄だ」というニュアンスです。

16)セトラの衰退と人間の繁栄

以上のことから、元はセトラしか存在しない星だったのではないかということが考えられます。

セトラしか存在しない、星になぜ人間がいるのか。

後からやってきた人間とは誰か。

人間は逃げ回っていたから生き残れた。

セトラと星が生み出したものを奪おうとしたのは誰か。

FF7はFF10の2000年後の設定。

封印されたJENOVAが発見された地層は2000年前。

17)神羅カンパニーと政治

セフィロスの言う通り、セトラと星が生み出したもの、すなわちライフストリームを奪うのは人間であり、そして、そのライフストリームから魔晄エネルギーを採掘する技術を開発したのはシンラ君です。

そのため、人間こそが空から来た災厄であり、そして元はFF7の星には存在しなかった種族で、生き残っている人間はシンラ君達の末裔なのではないかと考えます。

FF7の魔晄炉を見ても分かる通り、ライフストリームを魔晄エネルギー化するには膨大な設備と、それを建設、維持するためには莫大な資金が必要になるはずです。

人間種(シンラ君達)は、その魔晄炉の建設のための、破損した飛空艇のパーツを流用し、武器会社として神羅カンパニーを設立。
FF7における会社とは国や政治組織そのものでもあるので、その武器を利用し、古代種達が納める地域を武力行使で制圧し領土を拡大。
そこから税金のようなものを徴収し、資金を集め、魔晄炉を建設していったのではないでしょうか。

飛空艇に関してはアルベド族が開発のメインだったこともあり、ロストテクノロジーになってしまったのではないかと考えます。

18)星に残された負の遺産

上記の考察であれば、古代種が人間種に覇権を取られた理由としても合点がいきます。

そして、いくつかの負の遺産が残ったことになります。

■封印されたJENOVA
■カオス・オメガ因子
■エンシャントマテリア
■人間種

FF7-DCではウェポンやマテリアについては「星が生み出した」という説明がされていますが、これは必ずしもFF7の星で生み出されたものとは限らないということですね。
ルクレツィアがカオス・オメガ理論について研究していたり、カオス因子を発見したとされるカオスの泉はとても人工的ですし、元から神羅カンパニーがある情報を握っていたのではないか。
ヴィンセントの体内にエンシャントマテリアを隠していたりと、結局は全て神羅カンパニーの管理下にあると言えます。

魔晄エネルギーの採掘から運搬まで神羅カンパニーが網羅しようとしていたと思えてなりません。

19)空から来た災厄とはシンラ君(人間)である

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■まとめ
空から来た災厄とは、シンラ君を始めとする人間達と、それによって持ち込まれたのが、JENOVA、カオス、オメガ、エンシャントマテリアなのではないかと考えます。

20)最後に

こんな長い私の妄想をここまで読んでいただいて、ありがとうございました!

上記に書いた内容の「情報」に関しては実際のものを集めましたが、「考察」に関してはもちろん公式見解ではありませんし、あくまでも私の妄想の域を脱しない戯言になります。

ただ、この発想はなかなかいい考察なのではないかと昔から心の中で温めていたものです。

いい機会でしたので、noteに纏めさせていただきました。

最後にもう一度、こんなクソ長い妄想記事を読んでいただいてありがとうございました!

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