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呼吸のリズムは真似をする(呼吸パターンまとめ)
はじめに
今回は呼吸のリズムについて代表的なものをまとめておきます。
今日の記事は、おすすめ本でもあるメディカ出版の「Dr.上田のもうダマされない身体診察 バイタルサインのみかたとフィジカルアセスメント」を参考にしています。
それでは早速行きましょう!
正常呼吸
「吸って、吐いて、吸って、吐いて」と一定のリズムで呼吸をするのが正常呼吸です。
ちなみに正常呼吸の回数は?
12回~20回ですね。
呼吸数は軽視されがちのようで、トリアージナースでも呼吸数>20回/分は38%、呼吸数<12回/分に至っては0%しか気付いていないとの報告もあります。(LovettPB,2005)
ちなみに論文のタイトルはThe vexatious vital(煩わしいバイタル)と強烈でした。
チェーンストークス呼吸
「深くなって、浅くなって、とまって、また深くなって、浅くなって」という呼吸はチェーンストークス呼吸です。
大脳に問題があるか、心不全の場合にこのような呼吸となります。
高齢者では認知症の方も大脳の委縮などがありますのでチェーンストークス呼吸を認めることも珍しくはないそうです。
ただ、これまでになかったチェーンストークス呼吸が突如現れた場合は注意が必要です。
SpO2が低下していたり、体重が増えてきている、むくみが増えてきている場合には心不全の可能性を考えてもいいのかと思います。
失調性呼吸
「吸って、吐いて、吸って、吐いて、突然止まって、また突然吸って、吐いて、、、、」
呼吸が突然止まったり、リズムがバラバラな場合を失調性呼吸といいます。
呼吸中枢のある脳幹の障害が考えられ、緊急報告をするべきかと思います。
おわりに
おかしいかどうかの目安として「呼吸の真似をする」ことを書籍ではおすすめされています。
書籍にあったメッセージのまとめです。
呼吸のリズムがおかしかったり、はやい場合、
30秒間、呼吸数を数えて記録をするとともに一緒に呼吸をしましょう。
チェーンストークス呼吸では、同じように呼吸してもさほど苦しくなく、失調性呼吸ではうまくついて行けなかったり苦しかったりします。
頻呼吸の場合も含め、真似をすることで、呼吸の異常をいち早く感じ取りましょう。
失調性呼吸を数えながら真似することでは、難易度の高い二重課題なので練習しておいてもいいかなと個人的には思いました。
ご意見、ご指導などありましたら頂ければと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
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