見出し画像

アフターコロナを見据えて今できること(やりたいこと探しと準備)

はじめに

ご覧いただきありがとうございます。

コロナの収束がいつになるかはまだ未知の領域ですが、コロナの収束後、自由に外出できるようになった時に、やりたいことがある高齢者は心配せずとも外出や社会参加の機会が得られるかとおもますが、いったい何をしたらいいのか迷う高齢者も出てくるでしょう。

そのような高齢者に出会った場合に、健康という観点からおすすめする社会参加先をご紹介したいと思ます。

今回も論文を通してご紹介いたします。

論文の紹介


今回ご紹介する論文はこちらです。

Social Participation and Functional Decline:
A Comparative Study of Rural and Urban Older People,
Using Japan Gerontological Evaluation
Study Longitudinal Data


Int. J. Environ. Res. Public Health 2020, 17(2), 617
著者:Kazushige Ide,Taishi Tsuji,Satoru Kanamori,Seungwon Jeong,Yuiko Nagamine,Katsunori Kondo
DOI:10.3390/ijerph17020617

論文のポイント

農村と都市の高齢者が様々な組織に参加しているほど、要介護状態から保護されていた。

スポーツへの参加、趣味のグループ、仕事への参加は、農村部と都市部の両方で要介護状態から有意に保護されていた。

要約

対象
65歳以上の高齢者55,243人を6年間追跡した日本老年学的評価研究の縦断的データを用いた。

方法
農村部と都市部の層別化を行い、6年間の機能低下(要介護状態)の発生率を算出した。

結果
農村・都市ともに、高齢者が様々な組織に参加しているほど、機能低下(要介護状態)から保護されていた。
スポーツへの参加、趣味のグループ、仕事への参加は、農村部と都市部の両方で機能低下の発生率から有意に保護されていた。

結論
農村部、都市部の高齢者ともに、高齢者のスポーツや趣味のグループ、就労支援などの社会参加の促進は機能低下を防ぐ公衆衛生政策の重要な側面

本研究を踏まえた対策

今のうちから、外出できるようになったら何がしたいか話してみる

ここからは筆者の個人的な考えです。

参加する社会組織の数が多いほど健康には良く、スポーツ・趣味・仕事は農村でも都市部でも健康保護効果があるとのことでした。

私たちができることは

外出自粛がなくなった場合にどこに参加するかを整理して

➁その為に必要な準備を着々と進めておくことかと思います



元々よく参加していた先があれば戻るための準備、もし閉じこもりがちだったのであれば
これを機に何かやりたいことを始めるなど

コロナをきっかけに自分のやりたいことがみつかって出かける先も増えたとなればある意味こっちのもんかなと個人的には考えています。

おわりに

感染しないようにするための配慮や目の前の課題への対応など大変かと思います。

一方で、状態が安定されていて、少し活動性が向上してきている方などは、コロナで外出できなくて大変という方もいらっしゃるかと思います。

そのような方がアフターコロナ時代にスタートダッシュができるように今のうちから何か準備ができたらなあと思っています。

最期までお読み頂きありがとうございました。
ご意見などなどお待ちしています。

今後ともよろしくお願いいたします。

この記事が参加している募集

頂いたサポートはより質の高い臨床や情報発信のための勉強に使用させて頂きます。よろしくお願いします。