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有罪道具温故知新 第1回「どこでもガス」
2300年代現在、世界には数多くのひみつ道具が存在し、
今や私たちの生活必需品となっています。
そんな便利なひみつ道具の中には……
残念なことに様々な要因で発売中止になったものがあります。
そんな発売中止ひみつ道具を紹介するコラム「有罪道具温故知新」
記念すべき第1回は「どこでもガス」を、
私、ひみつ道具博物館別館館長がご紹介いたします。
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有罪道具温故知新 第2回「いやなことヒューズ」
皆さん、唐突なんですが最近「嫌なこと」ってありましたか?
些細なことでいいんです。他人の発言で自分の心がちょっと傷ついたとか、出したいひみつ道具が一発で出ないとか……もうそういった些細なこと。
というのもですね、そういった「嫌なこと」っていうのが昔はもうちょっとパターンが多かったらしいんですよ。
それこそ「ひみつ道具」が今ほど大量にない……いや、それこそ概念的に「ひみつ道具」といった概念が存在
有罪道具温故知新 第3回「原子おはじき」
私事ではありますが、昨日THS(※1)に行ってきました。
まぁこういったイベントに関係者枠で気軽に行けるのは博物館職員の特権ですね。
いやぁ、今年も多数の人やロボット、宇宙人でごったがえしてました。
年々実際の生身で来場される方が減っていってるという印象が無くはないんですが、やはりこういうのは生身で体験してこそ……と考える方もやっぱり多いということなんでしょうかね。
多くの電子カタログや(今後日
有罪道具温故知新 第4回「百苦タイマー」
今日は久しぶりにひみつ道具博物館の他の館の手伝いに駆り出されました。改めて館内を移動するとこの博物館の幅広さが身に沁みますね。
空館や水館のような環境別の館や、カメラ館やロボット館のようなタイプで分けた館もありますが、本日お手伝いをさせていただいた館はそれらとは全く異なり、非常に重要な館……「宗教館」になります。
宗教館には様々な宗教にまつわるひみつ道具が展示されています。例えばこの「神様ごっ
有罪道具温故知新 第5回「むだ時間とりもどしポンプ」
「歳月人を待たず」という昔の言葉をご存じですか?
人が何をしようと時というのは止まらず刻々と進んでいくという意味なんだそうです。
ご存じかとは思いますが昔は時を止める方法も遅くする方法もなく、本当に時の流れに身を任せるしかありませんでした。
……しかし、現代では時というのは個人個人で自由に操ることが容易に可能であり、時は私たち人類を流すことも縛ることもできなくなりました。
体感時間も驚時機
有罪道具温故知新 第6回「無生物さいみんメガフォン」
今、送迎宇宙船の中でこの文章を書いてます。
というのも、今日は墓参りに来てるんです。勿論一人で。
昔っから家族だろうが友人だろうが、誰かと墓参りに行くのは苦手でしてね……
ほら、墓参りって星の数ほど多くのマナーや作法が山のような種類あるでしょ?
それにビクビクしながら行くのが嫌なんですよ。
大体、なんで愛する命亡きものに挨拶をするのに、命あるものを意識しなくちゃいけないんですかね?
ま
有罪道具温故知新 雑記「企画展のお知らせ」
いきなり私事ではあるのですが、この度ありがたいことに企画展担当をやらせていただくことになりました。
いつもは別館でくすぶっているので、こういう人の目にあたる企画は本当にありがたいですね。
ということで今回のコラムでは自分で企画した企画展を自分で紹介するという……なんともこそばゆい回になります。いつものコラムを楽しみにしていたかもしれない稀有な方々には申し訳ないですが。
今回私が企画したのは「ひ
有罪道具温故知新 第7回「ねがい七夕ロケット」
古の風習「七夕」の日だったことにさっき気付いたので、
今日は当館に笹を飾ってみました。
まぁ、ただでさえ人が来ない場所なので意味はあまりないですが……
七夕……というのはアジア圏で広まっていた風習で、彦星と織姫が一年に一度出会うという架空ラブロマンスが大元のイベント……と聞いています。で、それに併せ笹の葉に願い事を記載した短冊という紙をぶら下げると願いが叶うということもしていたらしいです。(詳し