常夜鍋を初めて食べた夜
結婚して初めての冬、インフルエンザになりました。
熱がどれくらいでたとか、仕事何日休んだとか覚えてないけれど、1個だけ覚えていることは、旦那さんが鍋を作ってくれたこと。
作ってくれた鍋は、いわゆる水炊きみたいな感じ。あと、お鍋では見た事ない野菜が入っていたんです…それは茹でたほうれん草。
ほうれん草を鍋に入れる文化が私の頭の中になかったので、びっくりしました。
えーお鍋は白菜ちゃうん?!
知らない私に、「青菜と豚肉を入れる。毎夜食べても飽きない鍋、それが常夜鍋。魯山人や向田邦子など文人も食べてた鍋よ」ということを、旦那さんは教えてくれました。
初めて食べた常夜鍋、むっちゃ美味しかったんです。やさしい味が病んだ体にも染み渡り、こんな美味しくてやさしい鍋は食べたことないと思いました。
あと、旦那さんに驚きでした。
私の実家では、母が寝込んで父が何か作る姿を見た事なかったから、ごはん作ってくれたという事にびっくりして、ありがたかったのを覚えています。
それ以来、冬になると「常夜鍋」をするようになりました。
食べる時には、いつも初めて食べた常夜鍋を思い出します。何回食べても飽きない。むしろ、冬になると食べるのが当たり前の鍋。
我が家の冬の定番に昇格した、思い出の「常夜鍋」です。
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