今日のハチミツ、明日の私
今日読んだ本。
今日のハチミツ、あしたの私 寺地はるな
最近ハードな小説を立て続けに読んだので、爽やかな話をと思って本棚から取り出した本。
昔、蜂蜜が身体にいいよというのをなんかの本で読んで、毎朝舐めてみたら大袈裟じゃなく本当に人生に潤いが出てきた、みたいなことがあって。
だって甘くて美味しいのに身体にもいいなんてズルくないですか。
そんなわけで蜂蜜には生きることを助けてもらっています。
だもんで、本屋さんでタイトルを見ただけでのジャケ買いだったこの本。
蜂蜜に人生を救われた主人公へのちょっとした共感もあってお気に入りのお話です。
読むと幸せになれるけっこうおすすめの小説。
描写が綺麗で、蜜蜂やハチミツ、花や街、陽の光、いろんなものや風景の美しさが心にすっと浮かぶのが気持ちいい。
「自分の居場所があらかじめ用意されてる人なんていないから。」
居場所を得ることって人生の大部分をしめてるよなぁ、と思いつつ。
過去に自分が居たところ、今も居続けているところ、新しく見つけた居場所。
いろんな場所が愛しく思えて、友達や家族、いろんな人に会いたくなる。
もし明日人生が終わるとしたら。
そう聞かれた時に、いつもと同じ生活を過ごして今日を終えることを望める人になりたい。
そう思えたらとっても幸せな人生だなぁと思います。