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ブレンドにこだわるワケ

当店は、ブレンドハーブティーの専門店です。
今日は、ブレンドにこだわるワケについて綴ってみたいと思います。
よかったらお付き合いください。


ハーブティーはお薬じゃない

先週の投稿で、私がハーブティーの道を志すまでのお話しをさせて頂き、そこで記した「ラズベリーリーフ 1日3回半年以上..」というフレーズですでにピンときた方もいらっしゃるかもしれませんが…
はい、途中で完全に味に飽きたのであります(笑)
時には鼻をつまんで一気飲みする日もありました。

好きでもない味の飲み物を毎日飲むのは、そこに明確な目的があるからできることです。それはもう漢方やお薬の領域と同じですね。
でもハーブティーは本来、心と体を癒す嗜好品のはず。鼻つまんで飲むものではないのです。
だからこそ、”毎日飲んでも飽きないくらい美味しいお茶を作りたい”という思いに辿り着くことができたのだと思います。
味わいと効能の両方を追求する”ブレンド”という答えのない道への挑戦を決意できたのも、やはり自身の体験があったからこそだと思います。

ブレンドの魅力とは

何といっても多彩な味わいの変化です!
温度が変わるにつれて、それぞれのハーブが持つ風味が徐々に顔を出し、熱々の時、ぬるい時、冷えた時、異なる味を楽しむことができます。
この変化のおかげで、飽きることなく一杯のお茶を長く楽しめるのがブレンドの最大の魅力だと思っています。
私自身、昔から毎朝タンブラーにお茶を淹れて、持ち歩きながら1日かけてゆっくり飲むスタイルが気に入っていて、今現在もそれを続けています。

さらに、ハーブ同士が互いの個性を引き立て合い、相乗効果を生み出す点もポイントです。
例えば、ローズヒップとハイビスカスのように、ビタミンC豊富なローズヒップをハイビスカスと組み合わせることで、その吸収が促進されるという効果が期待できると言われています。ただ美味しいだけでなく、体にも嬉しい効果をもたらすのがブレンドの大きな魅力です。

味への探究心

ブレンドは、ハーブ一つ一つが持つ独特の香りや味を理解し、それらをどう組み合わせれば新たな調和が生まれるかを探る実験をしている感覚に近い気がします。
例えば、単独で飲むと少し苦味があるハーブでも、別のハーブと組み合わせることで、思いがけずバランスの取れた風味に変わることがあります。

最近、製作時に完成したブレンドを異なるシーンで飲んでみる、という作業を行っています。朝の起きがけや外出時、夜のリラックスタイムなど、シーンが変わることで感覚も変化し、新たなヒントが見つかることが多々あることに気が付きました。
この方法は、音楽家である夫が曲作りの過程で取り入れており、シーンを変えることで新しい気づきを得たり、自分の作品を再確認したりしてることに感銘を受けて真似てみたのがはじまりでした。
彼のもの作りに対するこの本能的なアプローチに、改めて尊敬の念を抱いています。

ブレンドに正解はありません。
だからこそ、素材や味にこだわったお茶を作り続けたいと思っています。
美味しいお茶を毎日楽しんでいただくことで、半年後や一年後には、「最近体調が良いな」「風邪ひきにくくなった」「冷え性がマシになった」といったポジティブな変化を感じていただける、ちょっとハッピーな未来を皆さまと一緒に作っていけたらいいなと思っています。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それではみなさま、よい1日をお過ごしください!

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@kawakamichabaten


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