今週何読んだ?(第4週)
さて、毎週の読書報告も4週目。まずは1ヶ月続いたよ、わー(ぱちぱち)。
ここ数日、朝晩涼しいどころかひんやりしてきましたね、秋ですね、アキ。そう、天高く馬肥ゆる秋ですよ、アキ。過ごしやすい!!(←今夏ちょうバテてた人) 読書はかどる!!…てことはさぞかし読書堪能したんでしょうね…?と思ったそこのアナタ。ふふっ(何の笑い)。
さて結局、今週は何読んだのでしょーうかっ。
『遠野物語』
本屋さんで見つけて即買いしたのがコチラであります。同じ作者さんの
『言葉の獣』という漫画が好きなのですが、その鯨庭さんが『遠野物語』だと…!?それは読まねばなるまいて、とばかりにお持ち帰りしました。
柳田国男の『遠野物語』に収められた4つのお話を、鯨庭さんのエッセンスを加えて出来上がったこちらの作品。どのお話もそこはかとなく感じる「人」と「人ならざるもの」の境界。いまより曖昧なその境い目でのお話に、遠野の地の空気をふと一瞬感じたような気になりました。
特に最後の『おおかみがいた』は、人と自然・人とほかの種との関係について考えさせられるお話でした。
あ、シシ神さまでてきましたよ(鯨庭さんのこういう幻想的な生き物.…よき…)。
『春の嵐とモンスター』(1〜5巻)
娘はんがイッキ買いした漫画。といっても5冊だが。運動会頑張ったから、と私も5冊のうちの1冊買わされました(何故)。
ラブいですねー、青い春と書いて、せいしゅんですねえ。娘はんは「ビジュが良い」などと、きゃあきゃあ騒ぎながら読まれておりました。うちの娘はんも少女漫画を読むお年頃になってきたんじゃねぇ…と、母はちょっぴり甘酸っぱい気分になりましたよ。あ、もちろん私も読みました。カワユスですね。←
主人公の飼ってるブタの孫助さんが特にカワユスで、ハハは萌え萌えでした。もうすぐ6巻でるらしいすね。楽しみですね。うふふ(相変わらずちょろい母)。
『私語と』
尾崎世界観のことば選びがとても好き。クリープハイプの曲の詞も、その表現も(歌う時の猫っぽい声も)。なのでこの歌詞集も気になってた。本屋さんで文庫版出てるの見つけて、即買い。
解説をさっと読んで、あとはちょっとずつ歌詞を味わうかな…(ほくほく)と思っていたのだけれど。解説よんでたら歌詞読み返したくなるし、そんなんしてたら結局ほぼ目を通してたわw。
リバーシブルの表紙もとてもポップで好み(初版だけ裏ピンクなの)。これからも折に触れ、手にとってはパラパラめくる1冊になりそうで嬉しい。
『愛するよりも 愛されたい』
万葉集を現代語、それも奈良弁にアレンジ意訳した異色の作品。何と第3弾まで出ています。まずは最初の1冊を、とこちらを(借りて)読みましたが、通勤電車の中で吹きそうになりました。読む場所にご注意あれ。その後お気に入り本屋さんで著書のサイン本が売ってたのを発見し、ついうっかり3弾の『式部 抱きしめて』を購入してしまいました。なので来週あたりに登場するかもしれまてん。こういうのきっかけで「古典」と思っていた作品に手が伸びていくのはとても好ましいよね。うんうん。
オモシロいやつ(歌)引用しようと思ったんだけど、すぐ読めるから実際に読んだ方が楽しめると思うので載せまてん。
『ここに素敵なものがある』
再読。ブローティガンの詩集『突然訪れた天使の日』の新訳。表題の詩がたまらなく好き。
『西瓜糖の日々』をずっと読みたいリストには入れてるけど、未だ読めておりませぬ(積読山のいずこかに)。
囁くような、独り言のような、ちいさな声のことばたち。きっとむっちゃ繊細な人やったんやろうなあ、と思う。
この、“てんで”とか、“いかれて”とか、”~さ。”という口調が、昔のアメリカっぽいなって思う。
翻訳って時代背景や筆者の環境からニュアンスまで読みとらないといけないからムズカシイよね。特に詩はリズムもあるからね…。原文ママで読んでじっくり味わえるようになりたいものであります。そしたらきっと翻訳の匙加減とかにもさらに感動するんだろうなー。
素敵な装丁なので、こちらも手にとってそばにおいておきたい。詩ってそういうもんだよね。いつもそばにあってふと開く、みたいな、お守りみたいな。少なくとも私にとっては、そう。
『えーえんとくちから』
こちらも再読。大切な1冊。それこそ折にふれ手にとる作品です。
表題の『えーえんとくちから』はぜひご自身で読んでみてほしい…!
冒頭のこの一首に撃ち抜かれ、笹井さんの魅力にやられました。
この詩集を通してみる風景は、キラキラしていて、透明で、やさしい。
ほむほむ(穂村弘さん)の解説もとても良くて、めくるたびに
きれいなものに触れたような清涼な気持ちになります。
好きなのありすぎて絞れないんだけど、今回目に留まったのを…
(一首だけの紹介にするはずができなかった)。
というわけで、再読2冊含め合計10冊(うち6冊は漫画、5冊はひと作品)。
結構読んだやん?って思うでしょ、でも漫画と詩集・短歌集・歌詞集なので、字面を読むっていうかほぼイマジネーション。久しぶりに「行間」や、読むことで見える風景のようなものをふんだんに味わえて、こころがふるえるような時間を持てました。嬉しい。さあ、読書の秋もいよいよ本番デスネ!来週は、何読もっかなー?