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食の仕事にはよく肥えた舌も必要だがよく肥えた目も必要というお話。

フードスタイリストの河合真由子です。
わたしがフードスタイリストになるまでというテーマでこれまで7つの記事を書かせていただきました。
フードスタイリスト、フードコーディネーターを目指したいのに、技術や知識を学べる学校はたくさんありますが、「具体的にどうやったらなれるのか」というのは、未だに情報が少ないです。
わたしも少ない情報のなかからあれこれ試行錯誤でここまできていますので、これから目指す人達にとって、どんなふうにしたらなれるのかがわかる情報を発信していきたいとおもっています。

きょうは、センスの磨き方についてのお話。

センスというと、ファッションのセンスとか、インテリアのセンスとか、そういったイメージが先行してくると思いますが仕事となるとちょっと違うニュアンスになります。


話は少しずれますが、私は、昔から【目利き】には自信を持っています。
わたしの今の仕事における目利きとは、食材や調味料、そしてスタイリングに必要な小物というものもありますが場所や物事の選択肢、人の目利きも含まれます。
それらの物や人、場所などの情報をよくよく頭に叩き込んだ上で、必要なときに最適なものを選択できるというのが、仕事におけるセンスであると考えます。

最高級のものを知っていることがすべて正解ではなく、状況に応じて最適なものを選べる、そして雑多な情報の中から本物を選び取ることができる目は必要です。

目利きは段階を踏む必要がある

個人的に目利きは段階を踏む必要があると思っています。
日頃から100円均一や安価なライフスタイルショップで購入したお家に住んでいる人が、いきなりフランスのブロカントの目利きができるようになったり、著名な作家さんの器を使いこなすことはまず難しいのではないでしょうか。

私自身でいえば、食器については、最初の頃は、あまり予算もなかったですし、そもそも作家さんの器の良し悪しがあまりピントきていませんでした。リース屋さんで目にすることはあったもののそれを具体的につかうシーンが想像できず、それよりは、お手頃な価格で手に入る、見た目も可愛らしいフォルムの食器に惹かれて愛用していましたし、お手頃なライフスタイルショップにいって、お値段以上のものを発掘するのも好きで予算がないなかでもうまくやりくりをしていたとおもいます。

そこから、少しづつですが、仕事で求められる要素の変化や、個人的な趣味嗜好の変化、そして年齢の積み重ね(これが一番大きいかもしれませんが)により、ちょっとずつ選択眼が広がり、今に至ります。


目を肥やすためには選択と集中も必要

話を戻すと、目を肥やすためには最適なもの以外は捨てることも大切です。私個人でいえば、例えば自宅にある器はこれまで数回、入れ替えをしています。すでに自分の中で最適でなくなったものはいつか使うことは、おそらくないとおもいます。そうやって、身の回りを今の自分にフィットするもので最適化することで、さらに目利き力があがるとおもいます。

また、人間関係も同じことがいえます。自分自身のステージにあわせて、付き合う人も変わってくるのは決して変なことではありません。むしろ、今の自分に最適でない、違和感を感じる人付き合いなら、すこし距離をおいてみてもいいとおもいます。環境は自分で選択できるもの。そして自分でつくれるものです。また、どんな環境にいるかで、自分自身の目の肥え方も変わってきます。


ー今日のまとめー
仕事におけるセンスとは状況に応じて最適を選択できること
目利き力をあげるには段階を踏む必要がある
目利き力をあげるには選択と集中も必要
環境はあなたをつくるものであり、自分で変えられるものです。


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河合真由子|食マーケティングコンサルタント&社会人院生
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