痛みの峠越え
一週間ほど前から、座っていると右下腹部に引き攣るような痛みが出るようになった。
胃痛はいつものことなので、その症状が悪化したのかと思っていた。
胃潰瘍だったらまずいな、と思いながら。
でも、三日くらい前から背中まで痛くなってきた。
これはまずい内臓疾患なのか、と不安に思いつつ入浴し、背中をタオルで洗った時、激痛が走った。
いつの間にか、皮膚が爛(ただ)れたように赤くなっていたのだ。
そこをタオルでゴリッと擦ってしまったのだから痛いのは当たり前で。
ただ、その爛れはなんだろう?と疑問に思った。
座っている時間が長かったから、床擦れのようになっていたのか、と解釈して、なるべく背もたれにもたれないような座り方をするようにした。
が、痛みは増すばかり。
ピリピリした痛みになったところで、これはおかしいと感じ、検索。
Google検索で「背中、爛れ、ピリピリとした痛み」、と入力。
便利なもので、すぐに帯状疱疹だとわかった。
内臓の痛みだと思っていたのは、実は神経痛らしい。
帯状疱疹神経痛との正式名称もある。そのままだけど。
水疱瘡にかかった人は、いっときは回復しても完治はなく、そのウイルスは体内に保持されたままだという。
そして、体が弱った時、ストレスが溜まった時、睡眠が不足した時などに、そのウイルスが活性化されて帯状疱疹として現れるとの説明。
幼児期に水疱瘡にかかったことがあるから、この条件にもあてはまる。
よし、わかった。
といったところで、痛みが緩和されるわけでもなく。
医者に行こうかと思っても、今の背中の状態は水疱が破れてかさぶたになっている回復期。
医者に行くなら、もう少し前の状態で行くべきだったよう。ここまで症状が進んでいると、このまま放っておけばいいらしいが。
どうなんだろう?
痛みの峠は越えたっぽいので、放置で行ってみようと思う。
それにしても、四十を超えると体の至る所がポンコツになっていくんだな、と実感。
若さが羨ましい……。
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