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昭和的感覚の随筆・エッセイ

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昭和生まれの氷河期世代が令和の今をなんとなくの感覚でつかみ取った、あるいはつかみ損ねた事柄をつらつらと書き綴ります。
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#就職活動

氷河期の首席

氷河期の首席

大学三年の時、本屋でアルバイトをしていた。
確か、時給は700円台。県の最低時給だった。
その割に仕事は多かったし、責任も大きかった。
けれど辞めなかったのは、居酒屋でもコンビニエンスストアでも待遇は大して変わらなかったし、人間関係が良かったから。
大学生のアルバイトが五人くらい、パートのおばちゃんがやっぱり五人くらい。
それに、店長と社員の12人ほどで店を回していた。
強制もないのに、飲み会には

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