
就活をしながら考えたこと
働くことと生きることが、どんどん同じことのようになってきている。
今よりも機械が発展しておらず、ひたすらに人がモノを作らざるを得なかったとき、働くことは労苦であり、働かない時間が自由だった。
けど、機械がやってくれるようになってからは、身体を使わず、頭をつかう人間らしい仕事ができるようになった。そして、働くことと自由が結びつくようにもなった。
今、“自由な働き方”なんてことはもうよく聞く。
はたまた、お金を稼ぐために働くのではなく、やりがいや生きがいの方を強く求めるようにもなった。
だから、私たち就活生は、性格診断を受け、自己分析をし、インターンシップを通して“自分に合った”仕事を探す。
自分に合った仕事を誰かが教えてくれたら、どれだけラクか。
自分の道を示してくれるような、師匠のような人が現れて、その人に引っ張っていってほしい。と、考えたくもなる。
その一方、「そもそも自分に合った仕事を探そうとしているなんて、その時点で贅沢だ」と言われたことがある。
私もずっとそう思っていた。
自分に合った仕事を探す人は、探せると思える自分への自信と、その自信をもらえた環境にいたからだ、贅沢だと。
自分に合った仕事を探す/探せる人たちは、きっと、自分のいる大学名が、就活サイト登録時の学校名一覧にあることが当たり前で、私が専門学生のときに味わった、学校名がなくて登録すらできなかった悲しさを知らないだろう、と。
そんなことがずっと心にあった。
けどどうしようもない。
考えていたって、いつかは必ず働かないといけない。結局、働くのは自分である。
ならば、働きたいと思える仕事にどうやったら辿り着けるのか。一体、働くことが楽しいと思えている人は、なぜそう思えているのか、どうやってそうなったのか。そこをきちんと目で見つけたい。
コロナで働き方のふつうが変わっている最中にいることを、体力も使うし大変だと思う反面、一体これからどうなるのか、分からないことへの楽しみな気持ちも一緒にある。
働くことのお話は面白くて尽きないため、大学生をしているうちに、たくさん楽しく考えたい。