都立中高一貫校 滑り止めの考え方

前回の“デメリット”のところでも書きましたが

都立中高一貫の受験(受検)はどの学校も同じ試験日なんですよね。なので、1校しか受けられない。

そして、非常に独特な試験問題だから、私立の勉強と都立の勉強って全然違う=私立のそこそこの学校が滑り止めにならないわけです。

とはいえ、都立だけ受験して、落ちたら公立。
そして受かる可能性は5分の1…となるとちょっと…って思いますよね。

そういう方は「適性検査型入試」という入試をやっている私立中学を探してみましょう。

適性検査型=都立中高一貫校の入試のことです。

都立と同じスタイルの入試をすることで、併願校に選んでもらう狙いなのかなと思いますが、最近、このスタイルの入試をする学校は増えているようです。

こんな感じで、都立の練習にいらっしゃい、という呼び込みも。

それなら、都立受験の勉強だけしていればいいので、滑り止めの私立のための勉強をする必要はなくて、ありがたいですよね。

ただし、私立だけに狙いを定める場合は、万が一第一志望がダメでも、第二、第三、第四志望くらいまではここに入ることになるかも。入りたい。入ってもいいかな、という学校を選びますよね。

でも周りを見回すと多くの都立中受験生が一応練習として私立を受けるけど、都立落ちても行かない、と言っていました。

この違いはなんなんでしょうか。

・都立は学費が安いから行かせたいけど、私立は高いから受かっても行かせないつもり

そういう意見が多かったように思います。

とはいえ、運良く都立に受かればバンザイ🙌ですが、落ちてしまった時、3年間塾に通って頑張ったのに、また3年後に高校受験するのはイヤ!というのが子供の本音のようです。

でも今回、Aさんが都立の滑り止めとして受けた私立中にBさんは第一志望で受験していた、という話も聞きました。第一志望として受けにくる子もいるような学校だということです。

都立を第一志望にするとき、事前に家族でよく話し合って、残念ながら落ちてしまった時に私立に行くのか、行かないのか、行く可能性があるなら、学校見学などに行ってどの学校を受験するのか、しっかり見極める必要があるでしょう。

東京都は私立の生徒への補助金も所得制限をなくしました。

とはいえ、今年都立落ちてしまった子たちは多くが公立に進んでいる印象です。
「都立中高一貫受験向けの勉強は、例え落ちても無駄にはならない」という言葉はよく聞きますが、その辺が関係しているのかもしれません。
(続く)




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