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#048 「ゴキゲンスパイラル」をもっと広めよう!


何年か前に所属していた会社の執行役員の方が、忘年会などでしきりに「ゴキゲンスパイラル」という言葉を推していたのを今でもよく思い出します。「ゴキゲンスパイラル」はその方の造語で、飲み会の場だったので細かい意味については覚えていませんが、「お客様」がご機嫌になれば、「仲間」もご機嫌になるし、「自分」もご機嫌になる。逆に、「自分」がご機嫌であれば「仲間」もご機嫌になるし、結果的に「お客様」もご機嫌になる。みたいな意味だったと思います。


わざわざ図にすることでもありませんが、ゴキゲンが伝染する様子


ションボリしているよりはゴキゲンの方が良い方向に進みますし、そういった気持ちは周りにも伝染していくので、「ゴキゲンでいる」という状態は日頃大事にしていきたいと思います。


成果も大事ですが・・・


「成果」も大事ですが、成果を出すにあたってのムードも同じくらい大事だと思っています。チームで何かを達成した時、一緒に喜び合えるかどうか。すごいことをやった時、他のチームも喜んでくれるかどうか。引いてはお客様が喜んでくれるかどうか。そう言った視点が大事だなと思います。仕事は、本質的には「誰かの役に立ちたい」というのが根元にあることがほとんどですので、誰かが喜んでいる姿を見たいはずです。


製品開発であれば、開発チームだけが喜んでいてももちろんダメです。お客様が喜んでくれるものが作れたかどうか。そのためには、お客様の顔色が見える関係であるかどうかも重要だと感じます。お客様の顔も見ずに開発していても、自己満足で終わってしまいます。


私は昔から学業よりも学園祭や部活が好きでした。イベントは、みんなで準備して、みんなで達成して、みんなで打ち上げに行けるからです。会社でも、内容は異なれど基本的にはみんなで準備して、みんなで達成して、みんなで打ち上げる流れは同じはずですが、「みんなで祝うところ」は各社それぞれのスタイルがあるように感じます。やはり、「ゴキゲンスパイラル」を実現するには、それ相応のイベントが必要なのでしょう。どんな形であれ、仲間の成果をちゃんと祝う習慣があるかどうか。こうした気分やモチベーションの部分は、「ゴキゲンであるか」に集約している気がしました。思ったよりも良い言葉ですね。「ゴキゲンスパイラル」。


三方よし」みたいなことなのですが、ワードチョイス的には「ゴキゲンスパイラル」の方が単純でとっつきやすく、忘れにくいので好きです。

滋賀大学宇佐美名誉教授によれば、「『売り手によし、買い手によし、世間によし』を示す『三方よし』という表現は、近江商人の経営理念を表現するために後世に作られたものであるが、そのルーツは初代伊藤忠兵衛が近江商人の先達に対する尊敬の思いを込めて発した『商売は菩薩の業(行)、商売道の尊さは、売り買い何れをも益し、世の不足をうずめ、御仏の心にかなうもの』という言葉にあると考えられる。」とのことである。

https://www.itochu.co.jp/ja/about/history/oumi.html


ということでした。

おしまい。





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