老齢で店をたたんでしもうた
そうじゃ昨日メンクラを立ち読みしてきたんじゃった。各ページに出てくるモデルの子は若いが、彼らが身に着けてるそれらは若い子が買える価格ではなかったわい。
思い出した思い出したことがある。私も中学高校と読んでおって、こんな高い服いつ買うんじゃ大人にならんと買えんわい、と思うておったが、大人になってもあんなもん定価で新品で買わなかったわ。
たしかスーツのオーダーで結構な額を使った時も、その金額、かなり高かったのだけど、その数日前に、三千円くらいで買うた本をヤフオクで15万くらいで売った時に、「うははこれはあぶく銭じゃ、これでスーツ作ってしまおう」と思うて作ったのだ。
体型がその時と変わってしもうて、かなりの直しをしないと今の身体に合わない。
またそんなあぶく銭ができるような転売の本、ブックオフに並べや。
その仕立てた店、よい店だった。プロの店主だった。老齢で店をたたんでしもうた。いい生地をわざわざ探してくれた。あの時の店主よありがとう。これは十年くらい前の話か。検索したら2012年の春だった。12年前か。
プロの仕事はおしなべて立派、これを「ナベプロ」という。(『パタリロ』)
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