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静かなるアルマゲドン/情報グローバリズムとBI

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〜12月1日 22:00

世界的に導入が検討されているベーシックインカム。
日本でもベーシックインカムを部分的に導入すべしという声は強い。
とくに今年8月にタイで「ベーシックインカムを国民の8割に対して支給する」というアナウンスは衝撃だった。
タイは人口7000万人超の大国であり、尚且つ経済発展著しい中進国だ。
まだ先進国とはいえないが、それに近い国家でベーシックインカムが初めて本格的に導入される。
だからこのニュースは衝撃だった。

それ以上に玄人筋の間で話題を集めたのが、タイのベーシックインカムが「デジタル通貨」でなされるということ。

デジタル通貨前提によるベーシックインカム。
その基本構造は次図のようになる。

   個人情報
    →
国民     国家
    ←
   最低所得保証

ベーシックインカムの基本構造

今日の記事では、このベーシックインカムBIの基本構造を叩き台として、
まずBIとグローバリズムの密接な関係を解説していく。
その上で、いままさに始まろうとしているグローバリズムと国民国家の骨肉の争いを世に示す。

本記事で得られる知識は次のようになる。

グローバリズムとは一体なんなのか?

まず従来の「国境を超えたカネ、モノ、ヒトの自由な移動を是とする価値観」とするグローバル定義、これを塗り替える新たな示唆が得られる。

次に21世紀世界で進行している「個人情報の蒐集」という事象を確認できる。

そして、個人情報をめぐる国民国家と企業の角逐構図が浮き彫りになる。

この国家と企業の角逐最前線に「ベーシックインカム」というものがあるのだ。

本記事によって読者の眼光紙背に磨きがかかれば、筆者として幸甚にたえない。

では、日本発の叛逆をおっぱじめよう。


グローバリズムのプロパガンダセオリー

グローバリズムとはもっぱら次のように解説されている。

グローバリズムとは国境を超えたカネ、モノ、ヒトの移動を自由化させることを是とする判断基準

グローバリズムの大同小異な解説

多少の誤差こそあれ、ニュアンスとしてはこの解説の誤差の範囲内だろう。

21世紀に入って、企業が簡単に国境を超えて日本にやってきた。
スターバックス、アマゾン、グーグル・・・
これが国境を超えたカネ(資本)の移動に該当する。
21世紀に入って、関税が引き下げられ輸出輸入の総量が増加トレンドを辿っている。
これは国境を超えたモノ(商品)の移動に該当する。
21世紀に入って、インバウンドの数が増加している。
これは国境を超えたヒトの移動に該当する。

つまり21世紀に入ってからの日本は、グローバリズムの判断基準に基づいて着々とカネ、モノ、ヒトの移動を自由化させてきたのだ。
日本だけでなく世界全体がこの傾向にあり、グローバリズムが21世紀の世界を席巻している。



グローバリズムの勿忘草〜forget me not~

グローバリズムとは国境を超えたカネ、モノ、ヒトの移動を自由化させることを是とする判断基準。

グローバリズムのプロパガンダセオリー

確かにこの命題は一面において正しい。
だが、大切なものを識者は見逃してきた。
大切なものを見逃していたからこそ、日本は奪われた。

大切なものをグローバリズムによって奪われた。

30年間にわたって奪われている。


日本が30年間にわたって奪われたもの。


それは、、





情報



奪われた30年/失われた30年の正体

「失われた30年」というフレーズは明らかにおかしい。
なぜなら「失われた」という言い回しは外部犯の可能性を捨て去った「悟り」だからだ。
「失われた」には「日本の内部に犯人がいる」という決めつけがある。

なぜ、日本の長期停滞が日本内部要因にあると断定できるのだろうか。

できるわけがない。
日本の長期低迷は外部要因と内部要因の複合的事象なのだから。
であるにも関わらず、日本と日本人は30年の長期停滞を日本国内マターとして扱っている。
これからも、国内にはいない内部犯を探し続ける。
だから、「失われた30年」はこれからも継続するのだ。

これが「失われた30年」の基本構造である。

つまり、日本の30年に渡る長期停滞は、、
「奪われた30年」として捉えなければ解決することはできない。




情報を奪われるということ

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