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「麺屋たけ井」だってヤバい/ヤバすぎ高槻/つけ麺編

あの神戸三ノ宮をぎゅっと凝縮したような使い勝手の良い立地。
阪急とJRが手をたずさえ徹底した合理化効率化をはかり商業エリアの再開発に余念なし。
大阪まで16分、京都まで16分という卓抜かつ均衡のとれたアクセス。
何かとヤバいことでコンセンサスを得つつある高槻市わけても高槻駅前だが・・・
「つけ麺」もやはりやばかった。


ヤバい高槻、エミル阪急高槻徒歩1分もヤバい

店頭メニュー

高槻だったら何食ったって美味いからと油断は禁物。
財布と相談することを忘れてはならない。
阪急高槻駅直結エリアに「エミル」という商業施設がある。
もちろん駅徒歩1分圏内で、雨風を知らないウブな屋内施設だ。
そこで他店と火花を散らしながら佇む「麺屋たけ井」さんにやってきた。
ひとめ、
「名もなき塩らーめん@980円」に目が行く。
おいどんが手塩にかけて育て上げたケチの虫が疼いたのだ。
だが多分きっとこれは試金石。
これを頼んだら一生舐められる。

「たけ井にきたらまずはこれ!」
と襲いかからんという勢いのフォント使いが印象的な「特製つけ麺@1300円」をチョイスする。
これで舐められはしないが、きっとこれこそ多分、たけ井さんの思う壺。
まずは作戦成功といったところだろう。




よくわかんない、つけ麺

リヒテンシュタイン生まれで洋の東西を問わずあらゆる美味に精通しているワタシだが、つけ麺だけはよくわからない。
まずもってどうやって食べるのかがわからんのだ。

注文を通して10分ほどすると麺が側近を従えてやってきた。
お世辞にもあまり美味そうには見えない。
むしろグロテスクですらある。
特に画像下部は小学校のとき夏休みにセミをとりまくっていたことを想起させてくれる。
遠い夏に思いを耽らせていると、つゆがやってきた。

つゆ

先ほどのセミとのアナロジーでいけば、これは戦に敗れたアブラゼミだ。
セミの石田三成・大谷吉継枢軸である。
遠い夏の望郷と少し早い夏の感慨に耽っている訳にもいかず、麺とつゆの止揚に入る。

とりあえず隣の人のたべ口やり口を真似る。
郷に入ったったら郷に従ってやる。
これが食べ方がわかんない時の普遍的手口だ。

メンをつゆにつけて食う。
なんとまあ単純明快な手口だ。
最初から混ぜとってくれたらええんちゃうとも思うが、何かしらの深謀遠慮があるんちゃうか。



たけ井にきたらまずはこれ!

うん、
美味いはこれ。
太めの麺が程よい濃さのつゆに絡みついてええ風情醸し出しとる。
ボリュームもこれ凄いわ。
麺と具材がなかなか減らへんねん。
底を見せないとよく言うが、まさに底を見せないボリュームだ。
女の子には並はちょっとつらいかも知れへんで。
小盛りにすると50円引きになるから、女子供はそっちがええかも知れへんど。

見ると喰うでは大違いといったものだが、これ、見た目は悪いが美味やでしかし。

「たけ井にきたらまずはこれ!」
というキャッチコピーはプロパガンダのタグイかとたかを括っていたが、「まずはこれ」で間違いあらへんがな。
特製つけ麺@1300円をつぎも頼む気配が濃厚やで、それくらい滋味やわ。
こうなると、
見た目から一目瞭然な滋養成分の潤沢さが俄然クローズアップされるわな。
しつこいハナ・ノドの風邪に、忘れた頃のコロナに、そろそろやってくる梅雨疲れにも、特製つけ麺@1300円は大車輪の活躍を見せるはずや。



ヤバい高槻、ヤバいつけ麺

結局、卓抜して美味かったじゃえかよ。
つけ麺なんてろくすっぽ食ったことのないワタシだが、これは一頭地を抜いて美味いってことだけは分かる。

つけ麺ってのは有象無象魑魅魍魎が跳梁跋扈して入っているから、ワタシの場合は食後に腹を下すと相場が決まっている。
だが待てど暮らせど恒例の「ブッ・・ブビバッ」が来ない。
これはヤバい。
まさかつけ麺の最大の弱点たる「腹下す」すらも、たけ井の特製つけ麺は克服しとるっちゅうんかい。
そうなると高槻グルメは本格的にヤバいことになるで。

まず高槻駅周辺ではモーニングに競争の原理がこれでもかと働き、相剋するはずの「安く、美味く」が実現されている。

つぎに中華は本場さながらの趣があり、酔拳でジャッキー・チェンが魅せた爆食いが可能な桃源郷がなんと二店もあるのだ。

ひいては古墳遺跡のおもてなしスタバに、場末のまほろばカレーに、居酒屋が昼の道楽風情でやってる海鮮丼がこれまた絶品で、辺境のうどん屋すらも甘露で隙なし。
そしてこの度、つけ麺すらも特製の滋味であることが判明した。

まだ暫定的ではあるが、麺屋たけ井はもとより高槻グルメはヤバいとレポートして〆るしかあらへんがなこれ。

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