
食べログvs客ログ_真実への相乗背反
食べログなどですっかりお馴染みとなった商業店舗などへの数値評価。
非常に便利であり、ネットレビューは瞬く間に市民権を得た。
飲食店の評価が数値可視化されるネットレビューはとにかく分かり易い。
だが、いまだに問題は山積されている。
消費者によるブラックレビュー
例えば「ブラックレビュー」問題。
店レビュー
← 「鯛めしポリス」店へのレビュー
👿 グルメどろぼう(2人)
総合 2/5
味 3
サービス 2
雰囲気 3
コスパ 4
11時開店とネットに書いてあったのに開店したのはなんと何と11時半。
待たされたのに一言も謝罪はなし。
だが、せっかくの機会なので自慢の鯛メシを食べてみることにした。
待たされること3分35秒。
ようやく食事が出揃った。
しかし、待てど暮らせど飲み物がやってこない。
スタッフに尋ねると「セルフです」という素っ気ない返答。
よくよく目を凝らせば張り紙に「ドリンクはセルフで飲み放題です!」という文字が踊っているではないか。
だがしかし、目の悪い者はそもそもこれを見ることが出来ない。
社会的弱者への配慮という点でどうだろうか。
さて、お味の方は可もなく不可もなくといったところだ。
おかわり自由なので3杯おかわりしたが、それほどの価値があるかと言われれば微妙である。
他のレビューで散々繰り返されていたようにコスパだけは間違いなくいい。
「失策」を取り返そうとしたか、スタッフが退店時に殊勝な能書を垂れていたが後の祭りである。
未来永劫リピはなくなった。
❤︎2
こうした、客側の都合ばかりを全面に押し出したブラックレビューがまだまだ多く見受けられる。
文章をしっかりと読めば、押し並べて店側に落ち度がないことは解る。
だが、情報氾濫の中で忙しい現代人はどうしても分かり易い「数字」だけを見てしまう傾向が強い。
「2/5」
この数値総合評価だけを見て、店へ行くor店へ行かない、を決めてしまいがちだ。
いまやネットレビューは飲食店の生殺与奪を握っているといっても過言ではない。
したがって、飲食店の生殺与奪がブラックレビューによって大きく歪められているのだ。
このブラックレビュー問題を解決する魔法の杖がある。
それが客ログだ。
飲食店による客レビュー
客レビュー
← 「グルメどろぼう」さんへの評価
👮 鯛めしポリス店(1256店)によるレビュー
総合 1/5
匂い 1
マナー 2
雰囲気 1
金払い 0
開店30分前から不審な人物が店頭を彷徨っていたので声をかけようとしました。
すると、いみじくも現場巡回にやってきた警察官が先に声をかけてくれました。
20分ほどの職務質問で、無銭飲食を狙っていたことが判明。
しかし、前科が2つしかなかったため注意だけにとどめたと警察官から説明がありました。
その後、ベンチで寂しそうに肩を落とす男性の背中があまりに哀れで、声をかけるとそそくさと店の中へ入ってきてしまいました。
「鯛めし」
「酒」
「おかわり」
「おかわり大盛り!」
「お櫃ごと持ってこい!!」
どんどんと要求はエスカレート。
腐った卵のような目で何かを射る姿は、往年の横溝正史作品を想起させました。
社会的弱者の皮を被った悪魔が本性を見せたのです。
しかし、衣服は年季を経ていたものの高級ブランドを纏っており、それなりのステータスを有していた人物と推測されるためマナー項目を「2」の評価とさせていただきますね。
最後も、なんの挨拶もなく店を出て行こうとしたので、流石に少しカチンときてしまいました。
「しっかりと定職に就いたほうが良いですよ。今日の無銭飲食は不問に付しますから」
と老婆心で説いたところ、暴れ出して警察に取り押さえられてしまいました。
薬物所持でリピはできませんね。
❤︎ 183店
ブラックレビューの裏側にある悲哀。
そして、警察の執念が実らせた逮捕の瞬間。
消費者によるレビューと飲食店による客レビューが対となって、
あらゆる真実が像を結ぶ。
謎解き要素も相まって客レビュー人気は加速していく。